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わたしのかわいい人
マ王ヒロイン
ヴォルフラム
自分よりきれいで可愛くて天使みたいな婚約者
わたしのかわいい人
ドスッという音で目が覚めた。音の発生源はユーリだ。いつの間にかベッドに侵入していたヴォルフラムに蹴り落とされたようだ。なんという寝相の悪さだろう。
「もー…ヴォルフラム…あんた何度わたしを蹴落とせば気が済むのよ!」
「ん…ユーリ…逃げるなへなちょこ…」
文句ついでにたたき起こしてジョギングに付き合わせようと、ブランケットを剥ぎ取ったのだが、肌寒かったのかヴォルフラムはユーリの手を捕まえて引っ張った。細い腕してどこからそんな力がでるのだろう。グヘっと間抜けな声がでたと思うと、ユーリはヴォルフラムに組みひかれるように抱きしめられていた。
いい匂いがする。
男の子ってみんなこんな匂いがするんだろうか。甘いのに、優しくて、安心する…ママは男の子なんてムサいだけって言ってたけど、ヴォルフラムはすごくいい匂いだ。
「って違う!ちょっと!ヴォルフラム!起きてよー!重い~」
「愛してるぞユーリ…むにゃむにゃ」
ヴォルフラムはユーリを抱き枕のように抱きしめて放そうとしない。ノーブラの胸に顔を押し当てられて、恥ずかしくて死にそうだ。気持ちいいのか時折顔を猫のように擦り付けてくる。
ユーリは何度も抵抗を試みるが低血圧のこの男は起きる気配すらない。なんとか首だけそらし時計をみると、コンラッドが起こしに来るまでまだ一時間はあった。しかし今彼に来てもらっても状況説明に困る。おっぱいパブ状態なんて誰にも見せられない。かといってヴォルフラムをどうにかできるわけもない。
仕方ないなぁ…
ユーリはむにゃむにゃいっているヴォルフラムの金髪を撫でた。絡まってしまった髪を優しく梳いてあげると、毛先がくるんとカールした。かわいい。
「ヴォルフラム…早く起きなきゃコンラッドに見つかっちゃうよ?あっという間に国中に噂が広がるよー」
返事はない。胸の中で気持ち良さそうな寝息が聞こえた。
天蓋についている鏡には、天使のような男の子と、アジア系平均並な女の子がうつっている。こちらの人はみなこの容姿を褒めてくれるが、ヴォルフラムのほうが絶対何倍も綺麗だしかわいい。
ユーリだって「ばっちりした目がかわいいね」くらいは言ってもらえるが、それ以上も以下もないのだ。愛嬌で勝負だと自分に言い聞かせて5年くらい。
自分よりかわいい婚約者ってどうなの?かわいい上に最近はわがままプー卒業して男前になった。魔王とはいえ平均的な日本人で特別秀でたものもなく、猪突猛進なわたしでは釣り合ってない気がする。
くやしい…
ユーリはぎゅっとヴォルフラムを抱きしめた。
「くやしいよ…ヴォルフラムに似合う女になりたい…」
「僕たちは十分お似合いだろ」
ユーリの視界が反転した。横抱きにされていたのに今は押し倒されたようにヴォルフラムの顔が真上にあった。それがゆっくり近づいてきたと思うと、唇が重なり何度も啄まれる。金の髪が朝日をうけて輝いているようにみえた。
「ちょっと、起きてたの?!」
「お前が抱きしめてくれたから、目が覚めたんだ。僕もお前が好きだと伝えなければと」
ヴォルフラムは言葉の合間合間にキスの雨を降らせる。まぶたや頬や鼻のてっぺんにちゅっちゅと優しくキスをする。こんなにキスをされたのは初めてだった。毎晩夜這いといっては同じベッドで寝ているが、ヴォルフラムは言葉通り睡眠以外なにもしなかったし、キスなんてしたのも今回が初めてだった。
「ユーリは僕が選んだ伴侶だぞ。もっと自信をもて。お前は外見も美しいが、それよりもお前の心が美しいんだ」
「朝っぱらからなんて恥ずかしいセリフを…」
「婚約者に愛を伝えてなにが悪い」
ヴォルフラムは嬉しそうに微笑んでユーリをぎゅっと抱きしめた。ユーリが彼を受け入れたことが低血圧さえ吹き飛ばしたらしい。ユーリは戸惑ったが、今までみたこともないほどの喜びを示す元王子様をもう一度強く抱きしめた。
「愛してる」
END
お★ま★け★
コンコン…
「おはようございますユーリ、ヴォルフラム…」
「「あ」」
「…これは失礼」
コンラートは爽やかな笑顔を残して去っていった。
★★★
マにめ派です
天蓋の鏡…ツェリ様設計のベッドだから
グレタ…留学中
パジャマ…ユーリはかわいいネグリジェパジャマ(ズボン)。ヴォルフラムは上裸下ズボン。
ヴォルフラム
自分よりきれいで可愛くて天使みたいな婚約者
わたしのかわいい人
ドスッという音で目が覚めた。音の発生源はユーリだ。いつの間にかベッドに侵入していたヴォルフラムに蹴り落とされたようだ。なんという寝相の悪さだろう。
「もー…ヴォルフラム…あんた何度わたしを蹴落とせば気が済むのよ!」
「ん…ユーリ…逃げるなへなちょこ…」
文句ついでにたたき起こしてジョギングに付き合わせようと、ブランケットを剥ぎ取ったのだが、肌寒かったのかヴォルフラムはユーリの手を捕まえて引っ張った。細い腕してどこからそんな力がでるのだろう。グヘっと間抜けな声がでたと思うと、ユーリはヴォルフラムに組みひかれるように抱きしめられていた。
いい匂いがする。
男の子ってみんなこんな匂いがするんだろうか。甘いのに、優しくて、安心する…ママは男の子なんてムサいだけって言ってたけど、ヴォルフラムはすごくいい匂いだ。
「って違う!ちょっと!ヴォルフラム!起きてよー!重い~」
「愛してるぞユーリ…むにゃむにゃ」
ヴォルフラムはユーリを抱き枕のように抱きしめて放そうとしない。ノーブラの胸に顔を押し当てられて、恥ずかしくて死にそうだ。気持ちいいのか時折顔を猫のように擦り付けてくる。
ユーリは何度も抵抗を試みるが低血圧のこの男は起きる気配すらない。なんとか首だけそらし時計をみると、コンラッドが起こしに来るまでまだ一時間はあった。しかし今彼に来てもらっても状況説明に困る。おっぱいパブ状態なんて誰にも見せられない。かといってヴォルフラムをどうにかできるわけもない。
仕方ないなぁ…
ユーリはむにゃむにゃいっているヴォルフラムの金髪を撫でた。絡まってしまった髪を優しく梳いてあげると、毛先がくるんとカールした。かわいい。
「ヴォルフラム…早く起きなきゃコンラッドに見つかっちゃうよ?あっという間に国中に噂が広がるよー」
返事はない。胸の中で気持ち良さそうな寝息が聞こえた。
天蓋についている鏡には、天使のような男の子と、アジア系平均並な女の子がうつっている。こちらの人はみなこの容姿を褒めてくれるが、ヴォルフラムのほうが絶対何倍も綺麗だしかわいい。
ユーリだって「ばっちりした目がかわいいね」くらいは言ってもらえるが、それ以上も以下もないのだ。愛嬌で勝負だと自分に言い聞かせて5年くらい。
自分よりかわいい婚約者ってどうなの?かわいい上に最近はわがままプー卒業して男前になった。魔王とはいえ平均的な日本人で特別秀でたものもなく、猪突猛進なわたしでは釣り合ってない気がする。
くやしい…
ユーリはぎゅっとヴォルフラムを抱きしめた。
「くやしいよ…ヴォルフラムに似合う女になりたい…」
「僕たちは十分お似合いだろ」
ユーリの視界が反転した。横抱きにされていたのに今は押し倒されたようにヴォルフラムの顔が真上にあった。それがゆっくり近づいてきたと思うと、唇が重なり何度も啄まれる。金の髪が朝日をうけて輝いているようにみえた。
「ちょっと、起きてたの?!」
「お前が抱きしめてくれたから、目が覚めたんだ。僕もお前が好きだと伝えなければと」
ヴォルフラムは言葉の合間合間にキスの雨を降らせる。まぶたや頬や鼻のてっぺんにちゅっちゅと優しくキスをする。こんなにキスをされたのは初めてだった。毎晩夜這いといっては同じベッドで寝ているが、ヴォルフラムは言葉通り睡眠以外なにもしなかったし、キスなんてしたのも今回が初めてだった。
「ユーリは僕が選んだ伴侶だぞ。もっと自信をもて。お前は外見も美しいが、それよりもお前の心が美しいんだ」
「朝っぱらからなんて恥ずかしいセリフを…」
「婚約者に愛を伝えてなにが悪い」
ヴォルフラムは嬉しそうに微笑んでユーリをぎゅっと抱きしめた。ユーリが彼を受け入れたことが低血圧さえ吹き飛ばしたらしい。ユーリは戸惑ったが、今までみたこともないほどの喜びを示す元王子様をもう一度強く抱きしめた。
「愛してる」
END
お★ま★け★
コンコン…
「おはようございますユーリ、ヴォルフラム…」
「「あ」」
「…これは失礼」
コンラートは爽やかな笑顔を残して去っていった。
★★★
マにめ派です
天蓋の鏡…ツェリ様設計のベッドだから
グレタ…留学中
パジャマ…ユーリはかわいいネグリジェパジャマ(ズボン)。ヴォルフラムは上裸下ズボン。
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