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the brilliant 8 END
ベイビー、マイ ブリリアント スター 8
「というわけで、公平にルーレットで決めることにしました」
「魔導ルーレット悪夢の採択ちゃんです」
人生ゲームでつかうルーレットのようなものに手書きで候補者たちの名前がかいてある。個性的な字で解読は困難をようした。どこらへんに魔力をつかうのか甚だ疑問だった。
「悪夢の採択ちゃん…相変わらずすごいネーミング」
「魔力の提供者はユーリ陛下です。当たっても八卦、ハズレても八卦。陛下にマヤの運命を託します」
「えぇ!俺?!ちょっと待って…」
アニシナはヘッドセットをユーリに装着する。ユーリの抵抗など毒女には無意味だ。
「ルーレットスタートです!ポチリ」
「ドキドキしますね!」
「マヤいいのか、こんな決め方をして…」
「すべては眞王のご意志…」
ルーレットが回る。ゆっくりゆっくり速度を落とし、針が止まった。
「…ギュンター…か…?」
「いや、よくみろ。なにか書いてある」
ギュンターと書かれた枠に止まったのだが、なにやら小さな字が書いてあるようだ。
制作者のアニシナも首をかしげる。小さな字など書いた覚えがない。
「虫眼鏡虫眼鏡…えーとなになに」
「マヤは俺の嫁by眞王…恋愛結婚以外許さない」
「………え?」
「眞王って…」
沈黙が部屋を包む。みな混乱のあまり身動きがとれない。
眞王って、あの眞王陛下よね?
ドタバタと足音が聞こえたと思うと、ノックもそこそこにダカスコスが飛び込んできた。
「大変です!眞王廟から知らせが…マヤ様のご結婚は認めないと…あれ?」
不審な空気に気づいたダカスコスは居心地が悪そうだ。眞王廟からの書状を近くにいたグウェンダルに渡す。
「眞王陛下からのお許しがでないなら、仕方ないよね?」
「そうだな」
「マヤへの思いは変わりません」
「これからは遠慮しないよ」
どうやら延長戦のようです。
終わり
いつかちゃんと書く
セルフ萌用
派生話がメイン
「というわけで、公平にルーレットで決めることにしました」
「魔導ルーレット悪夢の採択ちゃんです」
人生ゲームでつかうルーレットのようなものに手書きで候補者たちの名前がかいてある。個性的な字で解読は困難をようした。どこらへんに魔力をつかうのか甚だ疑問だった。
「悪夢の採択ちゃん…相変わらずすごいネーミング」
「魔力の提供者はユーリ陛下です。当たっても八卦、ハズレても八卦。陛下にマヤの運命を託します」
「えぇ!俺?!ちょっと待って…」
アニシナはヘッドセットをユーリに装着する。ユーリの抵抗など毒女には無意味だ。
「ルーレットスタートです!ポチリ」
「ドキドキしますね!」
「マヤいいのか、こんな決め方をして…」
「すべては眞王のご意志…」
ルーレットが回る。ゆっくりゆっくり速度を落とし、針が止まった。
「…ギュンター…か…?」
「いや、よくみろ。なにか書いてある」
ギュンターと書かれた枠に止まったのだが、なにやら小さな字が書いてあるようだ。
制作者のアニシナも首をかしげる。小さな字など書いた覚えがない。
「虫眼鏡虫眼鏡…えーとなになに」
「マヤは俺の嫁by眞王…恋愛結婚以外許さない」
「………え?」
「眞王って…」
沈黙が部屋を包む。みな混乱のあまり身動きがとれない。
眞王って、あの眞王陛下よね?
ドタバタと足音が聞こえたと思うと、ノックもそこそこにダカスコスが飛び込んできた。
「大変です!眞王廟から知らせが…マヤ様のご結婚は認めないと…あれ?」
不審な空気に気づいたダカスコスは居心地が悪そうだ。眞王廟からの書状を近くにいたグウェンダルに渡す。
「眞王陛下からのお許しがでないなら、仕方ないよね?」
「そうだな」
「マヤへの思いは変わりません」
「これからは遠慮しないよ」
どうやら延長戦のようです。
終わり
いつかちゃんと書く
セルフ萌用
派生話がメイン
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the brilliant 7
ベイビー、マイ ブリリアント スター 7
マッドマジカリストアニシナの私室兼研究室を訪れたマヤはひっそりと置いてあるソファでごろごろのた打ちまわっていた。あーだのうーだのうなっているが、毒女の手は下されていない。自分でごろごろしているだけだ。
「マヤ、うちの兄の求婚を断ったようですね。大正解です」
「アニシナ…わたし今スッゴいもててる。よりどりみどりちゃんよ」
求婚者たちの名をあげていく。誰をとっても国中の女たちが一度でいいから愛されてみたいと思う者ばかりだ。
「気づいていなかったのはあなただけです!まったく鈍感ですね」
「えーうそ~わたし彼氏いない歴うん十年だよ」
「あの男たちが牽制していたのです。しかたありません」
「そうだったのか…危うく腐女子の会にはいるとこだったわ…」
「それは、危ないところでしたね」
「それでマヤはどうするのですか?」
「そうなんだよねぇ…みんな素敵な方々で、わたくしとても選べませんわ」
「つまり決められないと」
「はい」
「だいたいさ、一人だけ連れてきてこの人と結婚しなさい、ならはいはいそーですかって大人しく結婚するの。下手に選択肢つくるからいけないのよ」
「わたくしは政略結婚などもってのほかですが、マヤは寛容なのですね」
「アニシナやツェリ様が稀少なの。わたしは自分の置かれた立場分かってるつもりだし、それで国が平和なら結婚でもなんでもするのよ」
眞魔国きっての貴公子たちに迫られるなんて腐女子の会ではよだれまみれもののシチュエーションだが、このタイミングではあまり喜ばしくない。選べないというのはあながち冗談ではないのだ。あの誰かとそういう関係になるなんて想像すらしていなかった。
「ルーレットで決めようかなぁ」
「いい考えですね!ちょうどお楽しみ会のために魔導ルーレット悪夢の採択ちゃんを開発していたところです」
「それいいね!是非陛下に動力源になっていただいて」
陛下なら、公明正大な裁きを下してくださるだろう。
マッドマジカリストアニシナの私室兼研究室を訪れたマヤはひっそりと置いてあるソファでごろごろのた打ちまわっていた。あーだのうーだのうなっているが、毒女の手は下されていない。自分でごろごろしているだけだ。
「マヤ、うちの兄の求婚を断ったようですね。大正解です」
「アニシナ…わたし今スッゴいもててる。よりどりみどりちゃんよ」
求婚者たちの名をあげていく。誰をとっても国中の女たちが一度でいいから愛されてみたいと思う者ばかりだ。
「気づいていなかったのはあなただけです!まったく鈍感ですね」
「えーうそ~わたし彼氏いない歴うん十年だよ」
「あの男たちが牽制していたのです。しかたありません」
「そうだったのか…危うく腐女子の会にはいるとこだったわ…」
「それは、危ないところでしたね」
「それでマヤはどうするのですか?」
「そうなんだよねぇ…みんな素敵な方々で、わたくしとても選べませんわ」
「つまり決められないと」
「はい」
「だいたいさ、一人だけ連れてきてこの人と結婚しなさい、ならはいはいそーですかって大人しく結婚するの。下手に選択肢つくるからいけないのよ」
「わたくしは政略結婚などもってのほかですが、マヤは寛容なのですね」
「アニシナやツェリ様が稀少なの。わたしは自分の置かれた立場分かってるつもりだし、それで国が平和なら結婚でもなんでもするのよ」
眞魔国きっての貴公子たちに迫られるなんて腐女子の会ではよだれまみれもののシチュエーションだが、このタイミングではあまり喜ばしくない。選べないというのはあながち冗談ではないのだ。あの誰かとそういう関係になるなんて想像すらしていなかった。
「ルーレットで決めようかなぁ」
「いい考えですね!ちょうどお楽しみ会のために魔導ルーレット悪夢の採択ちゃんを開発していたところです」
「それいいね!是非陛下に動力源になっていただいて」
陛下なら、公明正大な裁きを下してくださるだろう。
the brilliant6
ベイビー、マイ ブリリアント スター 6
「お邪魔ー」
「ノックしろ!」
マヤが扉をあけるとネグリジェの美少年が怒鳴った。怒鳴ってもかわいいだけなので無駄だ。
「ごめんごめん」
謝る気はさらさらないが、この幼なじみはとりあえず謝らないとめんどくさい。
「立候補ありがとう」
「別に、お前のためじゃないからな!」
「家のためなの?」
「違う!お前が望まぬ結婚をするなら、せめて僕が相手だったらと…」
「わたしのためじゃん」
「そうともいうが…」
「気持ちはうれしいんだけど、陛下は?」
「ユーリは…男同士の結婚には否定的だ。マヤのためになるなら喜んでと身を引いた。まだ公にはしていないがな」
「ヴォルフ、あなたの気持ちは?」
「わからないんだ。ユーリのことは好きだし、ずっと結婚するつもりだった。でもお前が結婚と聞いて…嫌だと思った。兄上にもとられたくない」
「お前にはいつも助けられてきた。今度は僕が助けたいんだ」
「それに…ユーリからプロポーズされる前はお前のことが好きだったんだ!なのにお前は僕の気持ちにも気付かず!だいたいほとんど同い年のくせに成長が早いんだ!」
「そんなこといわれても…」
マヤは夢魔の血をひくので、一般的な魔族より少し成長が早い。夢魔は異性の精気を食べるので、早く成熟し、ゆっくりゆっくり年をとる。
「とにかく!僕が伴侶になってやる!」
さっきから罵倒しかされてない。罵倒プロポーズ。なかなか拝めないかもしれない。
「お邪魔ー」
「ノックしろ!」
マヤが扉をあけるとネグリジェの美少年が怒鳴った。怒鳴ってもかわいいだけなので無駄だ。
「ごめんごめん」
謝る気はさらさらないが、この幼なじみはとりあえず謝らないとめんどくさい。
「立候補ありがとう」
「別に、お前のためじゃないからな!」
「家のためなの?」
「違う!お前が望まぬ結婚をするなら、せめて僕が相手だったらと…」
「わたしのためじゃん」
「そうともいうが…」
「気持ちはうれしいんだけど、陛下は?」
「ユーリは…男同士の結婚には否定的だ。マヤのためになるなら喜んでと身を引いた。まだ公にはしていないがな」
「ヴォルフ、あなたの気持ちは?」
「わからないんだ。ユーリのことは好きだし、ずっと結婚するつもりだった。でもお前が結婚と聞いて…嫌だと思った。兄上にもとられたくない」
「お前にはいつも助けられてきた。今度は僕が助けたいんだ」
「それに…ユーリからプロポーズされる前はお前のことが好きだったんだ!なのにお前は僕の気持ちにも気付かず!だいたいほとんど同い年のくせに成長が早いんだ!」
「そんなこといわれても…」
マヤは夢魔の血をひくので、一般的な魔族より少し成長が早い。夢魔は異性の精気を食べるので、早く成熟し、ゆっくりゆっくり年をとる。
「とにかく!僕が伴侶になってやる!」
さっきから罵倒しかされてない。罵倒プロポーズ。なかなか拝めないかもしれない。
the brilliant 5
ベイビー、マイ ブリリアント 5
「マヤ、入るぞ」
「まぁ座って」
グウェンダルを呼んだのは午前中だったのだが、もう日暮れだ。この城で一番働いているのはグウェンダルだなぁとマヤは紅茶をすすめながらしみじみ彼の苦労を思った。
「まさか立候補してくれたとはおもわなかったわ」
「あぁ、ギュンターにも驚かれた」
沈黙が重い。グウェンとこういう話は気が重いんだよ!とマヤは内心毒づいたがお茶菓子をかじった。
「…守ってやれなくてすまなかった」
「なにが?」
「お前には、恋愛結婚をさせてやりたかったんだ」
なんじゃそりゃ。
「今まで十分好き勝手させてもらったわ。じゃあグウェンと結婚すれば不倫もフリー?」
「…私を愛せないというなら仕方ない」
マヤとしては冗談のつもりだったが、グウェンダルには通じなかったらしい。真面目に返されてしまった。モゴモゴと言い訳をするがグウェンダルには聞こえていない。
「だが私はお前を愛しく思っているし、幸せにする自信も覚悟もある。隠居してもいいし、今まで通りでも構わない」
「すごい譲歩ね」
「だがなマヤ、浮気なんて思いつかないくらい私に惚れさせてやる」
あうあう…
グウェンダルは言葉にならない叫びをやめられないマヤの頭を撫でると、耳元で囁いた。
「覚悟していろ」
「マヤ、入るぞ」
「まぁ座って」
グウェンダルを呼んだのは午前中だったのだが、もう日暮れだ。この城で一番働いているのはグウェンダルだなぁとマヤは紅茶をすすめながらしみじみ彼の苦労を思った。
「まさか立候補してくれたとはおもわなかったわ」
「あぁ、ギュンターにも驚かれた」
沈黙が重い。グウェンとこういう話は気が重いんだよ!とマヤは内心毒づいたがお茶菓子をかじった。
「…守ってやれなくてすまなかった」
「なにが?」
「お前には、恋愛結婚をさせてやりたかったんだ」
なんじゃそりゃ。
「今まで十分好き勝手させてもらったわ。じゃあグウェンと結婚すれば不倫もフリー?」
「…私を愛せないというなら仕方ない」
マヤとしては冗談のつもりだったが、グウェンダルには通じなかったらしい。真面目に返されてしまった。モゴモゴと言い訳をするがグウェンダルには聞こえていない。
「だが私はお前を愛しく思っているし、幸せにする自信も覚悟もある。隠居してもいいし、今まで通りでも構わない」
「すごい譲歩ね」
「だがなマヤ、浮気なんて思いつかないくらい私に惚れさせてやる」
あうあう…
グウェンダルは言葉にならない叫びをやめられないマヤの頭を撫でると、耳元で囁いた。
「覚悟していろ」
the brilliant 4
ベイビー、マイ ブリリアント スター 4
「失礼します。例の候補者を資料にまとめて参りました」
「ありがとうギュンター。座って」
敏腕王佐クライスト卿ギュンターが分厚い資料をもってマヤの執務室を訪れた。さっそくプレゼンをはじめてもらうことにした。
「一人目、わたくしフォンクライスト卿ギュンター。もうすぐ150歳。年は少し離れておりますが、マヤ様幼少のおりには後見人を務めました。家柄、国内での立場ともに申し分ない物件です。気心もしれていますし、シュピッツベーグ卿とも繋がりありません」
「次」
パラパラと資料をめくる音のなか、ギュンターの声が部屋に響く。
「フォンカーベルニコフ卿」
「却下!次」
「フォンヴォルテール卿グウェンダル。こちらも年は少し離れておりますが、中央閣僚をつとめ、また家督をつぎ名実ともに大貴族の一人です。シュピッツベーグ卿とは親戚関係にありますが、今は政敵同士。問題ありません。」
「次」
「フォンウィンコット卿リオン」
「若すぎ。次」
「フォンビーレフェルト卿ヴォルフラム。若干年下ですが、許容範囲内です。こちらもシュピッツベーグ家の親戚ですが、ビーレフェルトを継いでおります。現魔王陛下の婚約者ですが、ユーリ陛下のお許しがあれば婚約を破棄する所存との。マヤ様とは幼なじみでいらっしゃいます」
「以上です。」
だいたい予想通りの顔ぶれに納得する。途中変化球があったが、当て馬だろう。
「まぁそんなもんよね。聞き慣れた名前ばっかり」
「シュトッフェルの…いえ、マヤ様の伴侶であることを利用せずとも実力で生きていける者でなけるばならないのです。自然と候補者は絞られます」
「では、候補者にあってみましょう。あ、ギュンターはいいです。昨日きいたから」
「そんなマヤ、ひどい」
「しつこい男は減点」
「失礼します。例の候補者を資料にまとめて参りました」
「ありがとうギュンター。座って」
敏腕王佐クライスト卿ギュンターが分厚い資料をもってマヤの執務室を訪れた。さっそくプレゼンをはじめてもらうことにした。
「一人目、わたくしフォンクライスト卿ギュンター。もうすぐ150歳。年は少し離れておりますが、マヤ様幼少のおりには後見人を務めました。家柄、国内での立場ともに申し分ない物件です。気心もしれていますし、シュピッツベーグ卿とも繋がりありません」
「次」
パラパラと資料をめくる音のなか、ギュンターの声が部屋に響く。
「フォンカーベルニコフ卿」
「却下!次」
「フォンヴォルテール卿グウェンダル。こちらも年は少し離れておりますが、中央閣僚をつとめ、また家督をつぎ名実ともに大貴族の一人です。シュピッツベーグ卿とは親戚関係にありますが、今は政敵同士。問題ありません。」
「次」
「フォンウィンコット卿リオン」
「若すぎ。次」
「フォンビーレフェルト卿ヴォルフラム。若干年下ですが、許容範囲内です。こちらもシュピッツベーグ家の親戚ですが、ビーレフェルトを継いでおります。現魔王陛下の婚約者ですが、ユーリ陛下のお許しがあれば婚約を破棄する所存との。マヤ様とは幼なじみでいらっしゃいます」
「以上です。」
だいたい予想通りの顔ぶれに納得する。途中変化球があったが、当て馬だろう。
「まぁそんなもんよね。聞き慣れた名前ばっかり」
「シュトッフェルの…いえ、マヤ様の伴侶であることを利用せずとも実力で生きていける者でなけるばならないのです。自然と候補者は絞られます」
「では、候補者にあってみましょう。あ、ギュンターはいいです。昨日きいたから」
「そんなマヤ、ひどい」
「しつこい男は減点」