[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
無双 曹丕
「司馬懿から聞いたのだが、傷病者を世話をしているそうだな」
「うん、あ、相談しなかったこと怒ってる?だって暇だったんだもん」
「よい。お前が来てから死者数が激減したと報告があった。神の力か?」
「違うよ。何度も言ってるでしょ、わたしはただの一般未来人。未来の衛生感覚で看病したり、お掃除してるだけなの」
「未来か。お前はいつも不思議なことを言う。きっとお前の生まれた国は平和な世界なのだろうな」
「そうだね。外国では戦争もあってたけど、わたしの周りは平和な毎日だったよ。」
「平和ボケしているわけだ」
「いーじゃない、平和ボケでも!あんたが戦バカなのよ」
「お前はそのまま平和ボケしていろ。私は戦バカだからな、お前くらいボケてないと気が休まらん」
「そばにいてって言えばいいのに、怖がりめ」
「失うことに慣れてしまったからな」
「全然慣れてないよ。そんなの、慣れないよ。いつだって失ったら悲しい」
「ほら、私はさ、未来人だけど、もうこの時代で生きるって決めたし、あんたが私のことは守ってくれるんでしょ?それに私、幸運の女神らしいし、心配しなくて大丈夫だよ」
「お前はどこからも狙われているから、心配なのだ」
「心配するほどモテないってば」
「今回の救護所のことでも、お前を狙う者が増えただろう。政治的にも、ひとりの女としてもな」
「でもわたし、人妻なんでしょ?しかも怖ーい太子様の。リスク高すぎて誰も手だせないよー」
「乱世とはそのようなものだ。人攫いも多いし、そもそも女は戦利品として側におくか、奴隷にするかだ。お前の国と同じと思うなよ」
「女性軽視もいいところね」
「腕の立つ女もいるが、やはり男に力では敵わぬからな。女は子を産み育て、兵を供給することが役目だ」
「な…!」
「と、お前に出会うまではそう思っていた。」
「頑固者の太子様が、お考えを変えられた…と?」
「一々うるさい女だな。だが、お前の考える策に我が軍は何度も助けられた。今もこうして多くの兵たちがお前のおかげで一命をとりとめている。戦うだけが人間の価値ではないのだと気付いた」
「後方支援や医兵としてならば女達も活躍できよう。親や夫を亡くして、貧窮している女達も多い。礼儀作法や家柄が問われる女官は無理でも、軍で使えば恩給もだせるというものだ」
「子桓…あんた意外といい指導者なのかも!考えを変えるってなかなか出来ないもん!すごいよ!」
「お前が変えさせたのだ。だからしっかり責任をとれ。この戦が終わり、国に戻ったら、医兵養成所を作るぞ。お前には医官たちとそこで女人兵の教育にあたってもらう。」
「うん、あ、相談しなかったこと怒ってる?だって暇だったんだもん」
「よい。お前が来てから死者数が激減したと報告があった。神の力か?」
「違うよ。何度も言ってるでしょ、わたしはただの一般未来人。未来の衛生感覚で看病したり、お掃除してるだけなの」
「未来か。お前はいつも不思議なことを言う。きっとお前の生まれた国は平和な世界なのだろうな」
「そうだね。外国では戦争もあってたけど、わたしの周りは平和な毎日だったよ。」
「平和ボケしているわけだ」
「いーじゃない、平和ボケでも!あんたが戦バカなのよ」
「お前はそのまま平和ボケしていろ。私は戦バカだからな、お前くらいボケてないと気が休まらん」
「そばにいてって言えばいいのに、怖がりめ」
「失うことに慣れてしまったからな」
「全然慣れてないよ。そんなの、慣れないよ。いつだって失ったら悲しい」
「ほら、私はさ、未来人だけど、もうこの時代で生きるって決めたし、あんたが私のことは守ってくれるんでしょ?それに私、幸運の女神らしいし、心配しなくて大丈夫だよ」
「お前はどこからも狙われているから、心配なのだ」
「心配するほどモテないってば」
「今回の救護所のことでも、お前を狙う者が増えただろう。政治的にも、ひとりの女としてもな」
「でもわたし、人妻なんでしょ?しかも怖ーい太子様の。リスク高すぎて誰も手だせないよー」
「乱世とはそのようなものだ。人攫いも多いし、そもそも女は戦利品として側におくか、奴隷にするかだ。お前の国と同じと思うなよ」
「女性軽視もいいところね」
「腕の立つ女もいるが、やはり男に力では敵わぬからな。女は子を産み育て、兵を供給することが役目だ」
「な…!」
「と、お前に出会うまではそう思っていた。」
「頑固者の太子様が、お考えを変えられた…と?」
「一々うるさい女だな。だが、お前の考える策に我が軍は何度も助けられた。今もこうして多くの兵たちがお前のおかげで一命をとりとめている。戦うだけが人間の価値ではないのだと気付いた」
「後方支援や医兵としてならば女達も活躍できよう。親や夫を亡くして、貧窮している女達も多い。礼儀作法や家柄が問われる女官は無理でも、軍で使えば恩給もだせるというものだ」
「子桓…あんた意外といい指導者なのかも!考えを変えるってなかなか出来ないもん!すごいよ!」
「お前が変えさせたのだ。だからしっかり責任をとれ。この戦が終わり、国に戻ったら、医兵養成所を作るぞ。お前には医官たちとそこで女人兵の教育にあたってもらう。」
PR