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トリコ エターナル合流
「この艦はフリーダムとジャスティスの専用艦でね、良かったらフリーダムはこっちに収容してもいいかな?その方が都合がいいだろう」
「ええ、分かりました。」
「代わりといってはなんだがね、Xナンバーをベースに作った機体をそっちで面倒みてくれるかな?」
「え、ええ、構いませんが…」
「大丈夫、パイロットは知った顔だよ」
バルトフェルドはウインクして遅れて到着した機体を振り返る。マリューにはよく理解出来なかった。確かに機体の骨格はXシリーズの面影があったが、ザフトのパイロットに知り合いなどいただろうか。
ぼんやりと、MSを眺めていた。すると、隣にいたフラガが弾かれたように駆け寄った。
「イオリ!」
コクピットも開かないというのに、フラガが叫んだ。コクピットが開く。緑のパイロットスーツに身を包んだ女性が、彼目掛けて飛び降りた。ヘルメットを投げ捨てると、醒めるようなブルネットの髪。照明に青く輝いている。
「フラガさん…!ただいま、戻りました」
フラガは声を失ったように何も喋らず、ただ彼女を抱きしめた。髪は短くなっているが、間違いなくイオリ・ジンその人だった。
そのままMSに当たるまでフワフワと宙を漂う。
「さて、感動の再会だ。僕たちはブリッジで今後の話をしよう。婚約者殿、彼女は今病気でね、部屋で寝かせてやってくれ。敵がきたら呼ぶよ」
バルトフェルドはイオリを抱きしめたまま微動だにしないフラガに呼びかける。以前砂漠の夜会でそう呼んだように、フラガのことを婚約者殿と呼ぶ彼の口調は楽しみと、優しさに満ちていた。
私が病気?
戸惑うイオリにニコリと笑いかけ、去りがけに手を振った。彼の意図に気付き、顔が熱くなった。
どうせすぐに戦場になる。束の間の平穏に、バルトフェルドは彼らの心が慰められることを祈った。
★
「フラガさん、皆さん行ってしまいましたよ」
返事はない。
「フラガさん…会いたかった…」
彼をギュッと抱きしめる。
息を吸う、優しい匂いがした。
それが合図だったかのように、彼は私の顎に手をかけ、見つめ合った。アラスカを思い出して赤面する。あのときはそんな余裕すらなかった。
「ずっと待ってた」
「私も、ずっと」
奪われるような熱い口付け。何度も何度も繰り返される。息継ぎもできず、彼の胸を押すが、ビクともしなかった。
生暖かい舌に口内を犯されて、なんとか応えようと舌を差し出すが、翻弄されるだけでなにも考えられなくなった。
生きてまた会えた。それだけだった。
「フ、フラガさん…苦し…」
「悪い…病人なんだったな」
フラガに横抱きに抱えられると、そのまま艦内に入った。整備士たちが驚いた顔をしてこちらを見ていた。
「恥ずかしいなら、目を閉じてろ」
彼は誰も寄せ付けない雰囲気で、真っ直ぐ彼女が以前使っていた部屋に向かった。懐かしい部屋だ。荷物はそのままにしていてくれたようだ。彼が片付けることを拒否したのだろうと思った。
「熱があるのか?病気って、向こうでなにかあった?」
フラガはイオリをベッドに優しく下ろし、パイロットスーツを緩めてくれた。気圧弁を開放すると、急に力が抜けるようだった。そのままスーツを脱がされる。シーツを掛けられ、病人のように寝かせられた。
「…多分…恋の病って、言ったんだと思います…」
「恋の病…って、あのおっさん、言ってくれるな」
「だから、大丈夫ですよ。私、元気です。」
上半身を起こそうとした。彼は覆い被さるようにそれを阻止する。
痛まぬよう、優しく肩を押さえられた。瞳に、愛が溢れる。私もこんな目をしていたのだろうか。アラスカの別れを思い出した。
「俺も言いたかったことがある」
「はい」
「好きだよ、イオリ。ずっと昔から、ずっとお前だけを愛してた。」
「私も、フラガさんを、出会ったころから愛してます」
フラガは強くイオリを抱きしめながら、何度も口付けを繰り返す。
体が熱くて、触れられた箇所が火を噴くかのように熱を持て余した。夜会の帰り道では小指の先が触れただけで電撃が走ったが、今は体が熱くて熱くて堪らない。体の奥が溶けるように、熱く熱く、彼を求めていた。
熱に浮かされていると、フラガは上着を脱ぎ捨てた。鍛えられた上半身は、服を着ていたほうが細くみえる。地球に降りた際、デッキで日光浴や掃除をしている姿を見たことがあったが、あのときとはシチュエーションが違いすぎる。イオリは直視できず目を瞑った。
「いっぱい抱いてっていったろ」
「いってな…」
「言ったよ。せっかくお膳立てしてもらったんだ。約束どおりいっぱい抱いてやるよ。」
耳元で囁かれる。心地よい声に身震いした。いっぱい抱きしめて、と言ったつもりだったが、もしかしたらつい本音が漏れてしまったのかもしれない。ずっと、彼と結ばれることを願っていたから。
フラガは口付けを絶やさず、器用にイオリの服を剥がしていった。
「ええ、分かりました。」
「代わりといってはなんだがね、Xナンバーをベースに作った機体をそっちで面倒みてくれるかな?」
「え、ええ、構いませんが…」
「大丈夫、パイロットは知った顔だよ」
バルトフェルドはウインクして遅れて到着した機体を振り返る。マリューにはよく理解出来なかった。確かに機体の骨格はXシリーズの面影があったが、ザフトのパイロットに知り合いなどいただろうか。
ぼんやりと、MSを眺めていた。すると、隣にいたフラガが弾かれたように駆け寄った。
「イオリ!」
コクピットも開かないというのに、フラガが叫んだ。コクピットが開く。緑のパイロットスーツに身を包んだ女性が、彼目掛けて飛び降りた。ヘルメットを投げ捨てると、醒めるようなブルネットの髪。照明に青く輝いている。
「フラガさん…!ただいま、戻りました」
フラガは声を失ったように何も喋らず、ただ彼女を抱きしめた。髪は短くなっているが、間違いなくイオリ・ジンその人だった。
そのままMSに当たるまでフワフワと宙を漂う。
「さて、感動の再会だ。僕たちはブリッジで今後の話をしよう。婚約者殿、彼女は今病気でね、部屋で寝かせてやってくれ。敵がきたら呼ぶよ」
バルトフェルドはイオリを抱きしめたまま微動だにしないフラガに呼びかける。以前砂漠の夜会でそう呼んだように、フラガのことを婚約者殿と呼ぶ彼の口調は楽しみと、優しさに満ちていた。
私が病気?
戸惑うイオリにニコリと笑いかけ、去りがけに手を振った。彼の意図に気付き、顔が熱くなった。
どうせすぐに戦場になる。束の間の平穏に、バルトフェルドは彼らの心が慰められることを祈った。
★
「フラガさん、皆さん行ってしまいましたよ」
返事はない。
「フラガさん…会いたかった…」
彼をギュッと抱きしめる。
息を吸う、優しい匂いがした。
それが合図だったかのように、彼は私の顎に手をかけ、見つめ合った。アラスカを思い出して赤面する。あのときはそんな余裕すらなかった。
「ずっと待ってた」
「私も、ずっと」
奪われるような熱い口付け。何度も何度も繰り返される。息継ぎもできず、彼の胸を押すが、ビクともしなかった。
生暖かい舌に口内を犯されて、なんとか応えようと舌を差し出すが、翻弄されるだけでなにも考えられなくなった。
生きてまた会えた。それだけだった。
「フ、フラガさん…苦し…」
「悪い…病人なんだったな」
フラガに横抱きに抱えられると、そのまま艦内に入った。整備士たちが驚いた顔をしてこちらを見ていた。
「恥ずかしいなら、目を閉じてろ」
彼は誰も寄せ付けない雰囲気で、真っ直ぐ彼女が以前使っていた部屋に向かった。懐かしい部屋だ。荷物はそのままにしていてくれたようだ。彼が片付けることを拒否したのだろうと思った。
「熱があるのか?病気って、向こうでなにかあった?」
フラガはイオリをベッドに優しく下ろし、パイロットスーツを緩めてくれた。気圧弁を開放すると、急に力が抜けるようだった。そのままスーツを脱がされる。シーツを掛けられ、病人のように寝かせられた。
「…多分…恋の病って、言ったんだと思います…」
「恋の病…って、あのおっさん、言ってくれるな」
「だから、大丈夫ですよ。私、元気です。」
上半身を起こそうとした。彼は覆い被さるようにそれを阻止する。
痛まぬよう、優しく肩を押さえられた。瞳に、愛が溢れる。私もこんな目をしていたのだろうか。アラスカの別れを思い出した。
「俺も言いたかったことがある」
「はい」
「好きだよ、イオリ。ずっと昔から、ずっとお前だけを愛してた。」
「私も、フラガさんを、出会ったころから愛してます」
フラガは強くイオリを抱きしめながら、何度も口付けを繰り返す。
体が熱くて、触れられた箇所が火を噴くかのように熱を持て余した。夜会の帰り道では小指の先が触れただけで電撃が走ったが、今は体が熱くて熱くて堪らない。体の奥が溶けるように、熱く熱く、彼を求めていた。
熱に浮かされていると、フラガは上着を脱ぎ捨てた。鍛えられた上半身は、服を着ていたほうが細くみえる。地球に降りた際、デッキで日光浴や掃除をしている姿を見たことがあったが、あのときとはシチュエーションが違いすぎる。イオリは直視できず目を瞑った。
「いっぱい抱いてっていったろ」
「いってな…」
「言ったよ。せっかくお膳立てしてもらったんだ。約束どおりいっぱい抱いてやるよ。」
耳元で囁かれる。心地よい声に身震いした。いっぱい抱きしめて、と言ったつもりだったが、もしかしたらつい本音が漏れてしまったのかもしれない。ずっと、彼と結ばれることを願っていたから。
フラガは口付けを絶やさず、器用にイオリの服を剥がしていった。
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