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雅瀬名1
「なにか落としたぞ?」
「あ、雅先生、すみません」
「なんだ、睡眠導入剤?不規則だからわからないことはないが」
「ちょっと、いろいろあって…最近眠れなくなっちゃったんです」
「それは辛いな。私でよければ話をきくぞ?そうだ、いつもケーキをおすそ分けしてもらってるお礼に、食事にいかないか?」
「居酒屋で良かったのか?」
「はい。わたしはこういう庶民的なところのほうがリラックスできるんです」
「なるほど。危先生絡みの悩みか」
「!なんでそうなるんですか!まあ…そうなんですけど」
「ホテルの高級レストランに苦い思い出ができたかな。ああいうところもたまにはいい気分転換になる」
「雅先生ぇ」
「そうか、君は危先生を好きだったんだな。気付かなかったよ」
「好きっていうか、ちょっといいかも?って感じですよ…先輩としては尊敬できるし、性格も、そんなに変じゃないですし、頼りになるなって感じで…」
「十分好意的だと思うぞ」
「まあ…好きだったんですけど…ふられちゃいました…別に気になる人がいるそうです」
「真中先生か。職場内でそれはたしかに辛いな」
「だからなんで分かるんですかぁ」
「狭い人間関係でなければ、睡眠障害にまで発展しないだろう」
「…はい」
「だが二人はつき合っているわけではないんだろう?まだチャンスはあると思うが」
「あんなハッキリ言われちゃったら、もうないですよ…時間がたって、わたしが忘れるのを待つだけです」
「男の傷は男で治せというだろう」
「そーとも言いますけど、西條先生は、最近はもう尊敬!って対象ですし、ラブレターくれた方もいたんですけど、なんか違うなぁって…」
「私はどうだ?私は君に好意を持っているんだが」
「えっ、雅先生?そんな、冗談…」
「私は本気だぞ。かわいい後輩と思ってたんだが、他の男に任せたくないと思ったんだ。導入剤なんか飲むくらいなら、私と付き合ってみないか?」
「ええ、そんな、いきなり…」
「返事は待つよ。無理しなくていい。危先生のことを考える時間に、少し私のことを考えてみてくれ」
「さて、そろそろ帰ろう。駅まで送るよ」
「おい瀬名、お前最近顔色悪いな」
「危先生、そんなことないです。元気いっぱいですよ」
「本当か?そんなんで手術中倒れたりなんかしたら…」
「ほんとですって!わたしだって自己管理くらいできてますっ」
「それなら、いいけど…あの頃から調子悪そうな日が増えたからよ、引きずってんのかとおもって」
「え?」
「えってお前…」
「危先生のことなんて…全然忘れてました…」
「心配して損したぜ!」
「雅先生!」
「ああ、瀬名さん。少しは眠れるようになったかい?」
「はい。おかげさまで」
「良かった。只でさえ忙しい仕事だ。休めるときは休んだほうがいい」
「あの、お返事なんですけど…」
「今日は上がりか?食事にいかないか」
「あの、お返事…」
「君の顔をみれば察しがつくんだが、間違ってるかな」
「お食事、連れてってください…」
「こ、ここは…!鬼門!なんでこのレストランなんですかあ」
「トラウマにするにはもったいないレストランだからな。今日でいい思い出に変えよう」
「コースでいいか?ワインもおすすめのものをもらおう」
「はい。たしかに、ここはとってもおいしいですよね!」
「ああ」
「あれから、雅先生のことばっかり頭に浮かんじゃって、危先生のことなんて言われるまで考えるの忘れてたこと忘れてたんですよ」
「危先生に言われたのか?ショックだったろうな。彼は自信家だから」
「自意識過剰っていうんです。尊敬してるのは変わりませんけど、好きとかそういうのはなくなりました」
「眠れるようになった?」
「はい。もうお薬も飲んでません。雅先生のおかげです」
「私のことはどう思うんだ?」
「え…っと…分かってますよね…」
「君の口から聞いてみたい」
「好き…です」
「嬉しいな。私もだ。」
「もう!いじわるなんですね!」
「私も不安なことがあるってことだよ。まだまだ未熟でな」
「最近、あいつとよく一緒にいるな」
「あいつ?」
「瀬名だよ。打ち合わせか?」
「いや、彼女と付き合い始めたんだ」
「はあ?!」
「君にふられた彼女につけこんでな」
「そ、そうだったのか」
「彼女、そっちでは元気そうにしてるか?」
「ああ、いつも通りだぜ。お前と付き合ってるなんて全く気づかなかった。しかし、お前なら安心だ。あいつもいい男つかまえたな」
「私が元々好きだったんだよ。その点では危先生には感謝している。そっちはどうなんだ?上手くいってるのか?」
「ちっ、俺は職場に恋愛は持ち込まない主義なんだよ。モテモテだしな」
「そうだな、モテると思うよ」
「あんまりデートできませんね」
「そうだな。医者の離婚率の高さもよくわかる。来月はシフトを合わせて申請しよう。急患がなければゆっくりできるだろう」
「そうですね。こうやって一緒に帰るだけでも幸せなんですが、フツーのデートもしたいです」
「でも、いいんですか?ここらへん、病院関係者も多いのに、手なんか繋いじゃって…」
「私は君と付き合ってることを隠すつもりはないが、瀬名さんは嫌か?」
「嫌なんかじゃ…見られたらちょっと恥ずかしいですけど…」
「牽制したいというのもあってな。噂が広まれば、君を狙う男たちへの牽制になる」
「わたしそんなにモテませんって」
「お前らうまくいってんのか?」
「は?ええ、雅先生とっても優しくて、紳士だし、毎日幸せです。おかげでケーキ食べる頻度が下がりました」
「あっそ…」
「なんですか?嫉妬してるんですか?」
「んなわけねぇだろ!後輩を心配してやってんだよ。医者同士の恋愛も破局も山ほどみてきたからな」
「心配してもらわなくて結構ですーっ。手を繋いで駅まで帰るだけで幸せですから」
「は?それだけ?泊まったりしないわけ?」
「なっ、危先生みたいにふしだらじゃないんですよっ」
「あいつホントに男か?みた?」
「なにをですか!」
「やっぱり女なのかも…あのな瀬名、紳士っていってもな、いい大人の男がお手て繋ぐだけで満足なわけないだろ?浮気か、ゲイか、お前に魅力がないか…」
「そそそ、そんなことしなくても、私たちラブラブですから」
「お前だって不思議に思ったことくらいあるだろ。付き合って結構経っただろ。もうとっくにだと思ってたんだが…」
「そんなこと思ってないでください!」
「うわあ…心配になってきたわ。元気だせよ」
「元気ですよっ!!」
「…」
「瀬名さん?どうした?難しい顔をして」
「いえ、その、ランチなに食べようかなーって…」
「Bランチの食券買ってただろ」
「あ、ははは」
「なにか悩みごとか?話してくれないのかな」
「大したことじゃないですから…昼間の食堂ではちょっと…」
「つまり、夜のレストラン向けの話なのか」
「ど、どうでしょう」
食堂ではなんとかごまかしたが、有耶無耶にさせてくれる相手ではない。でもなんて話せばいいのかわたしはぼんやり考えていた。なんでセックスしないんですか、なんて乙女から聞けるわけがない。雅先生ってゲイなんですか?なんて論外。わたしに魅力ないんですか…はわたしが可哀想すぎる。なんたってそこらの女性の何倍もキレイな男性なのだ。そんなことを聞いてしまえば女のプライドはずたぼろだ。
そもそもまだキスもしたことがなかった。仕事帰りに食事して駅まで帰るのがほとんどだとはいえ、付き合ってしばらくになるというのにまだ手しか繋いでいない。いまどき中学生でももっとすすんでいる。
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、いきなり暗がりに引き込まれた。
「きゃっ、雅先生…」
「ごめんね、不安にさせたのは私のようだ」
「え?」
人通りの少ない道とはいえ、白昼堂々、壁ドンされている。
「今度は食事のあとに部屋をとってもいいだろうか。一緒に過ごしてほしい」
「え、あの…んっ…」
「好きだよ。楽しみにしている」
「今日は車なんだ。少し遠い場所に予約してある」
「はい…」
「この前はいきなりキスをして悪かった」
「いえ、なんといいますか…かっこよすぎて、言葉に出来ないというか…不安な気持ちもなくなっちゃったんで、嬉しいです」
「良かった。私はあまり女性の気持ちに敏感なほうではなくてな。どうしたら君を喜ばせられるだろうかと考えていたら、失敗してしまったようだ」
「そんな…雅先生はいつもなんでこんなこと分かるんだろうってくらいなんでも気付いてくれて…わたしの方こそ気がきかなくって…」
「お互い不器用だな」
「ほんとに」
「さて、君が喜んでくれるといいんだが」
「わあ!ここって、雑誌でいっつも一位とってるホテルじゃないですか!」
「雑誌の評価がいいからと、一概にはいえないんだが、君の好きそうなレストランがあったんだ。評判もいい。」
「うわぁ、素敵です!」
「すっごくおいしかったです。こんなに美味しいものがあったなんて…」
「ああ、おいしかった。バーの眺めも良いな」
「はい…」
「私はこのとおりもう今日は車に乗れない。部屋も約束通り予約してある。付き合ってくれるか?」
「はい…」
「んっ…雅先生…」
「瀬名さん…いや、マリア」
「あ…」
雅先生の声が耳元で囁く。名前を呼ばれたら、なにも考えられなくなった。
「あ、雅先生、すみません」
「なんだ、睡眠導入剤?不規則だからわからないことはないが」
「ちょっと、いろいろあって…最近眠れなくなっちゃったんです」
「それは辛いな。私でよければ話をきくぞ?そうだ、いつもケーキをおすそ分けしてもらってるお礼に、食事にいかないか?」
「居酒屋で良かったのか?」
「はい。わたしはこういう庶民的なところのほうがリラックスできるんです」
「なるほど。危先生絡みの悩みか」
「!なんでそうなるんですか!まあ…そうなんですけど」
「ホテルの高級レストランに苦い思い出ができたかな。ああいうところもたまにはいい気分転換になる」
「雅先生ぇ」
「そうか、君は危先生を好きだったんだな。気付かなかったよ」
「好きっていうか、ちょっといいかも?って感じですよ…先輩としては尊敬できるし、性格も、そんなに変じゃないですし、頼りになるなって感じで…」
「十分好意的だと思うぞ」
「まあ…好きだったんですけど…ふられちゃいました…別に気になる人がいるそうです」
「真中先生か。職場内でそれはたしかに辛いな」
「だからなんで分かるんですかぁ」
「狭い人間関係でなければ、睡眠障害にまで発展しないだろう」
「…はい」
「だが二人はつき合っているわけではないんだろう?まだチャンスはあると思うが」
「あんなハッキリ言われちゃったら、もうないですよ…時間がたって、わたしが忘れるのを待つだけです」
「男の傷は男で治せというだろう」
「そーとも言いますけど、西條先生は、最近はもう尊敬!って対象ですし、ラブレターくれた方もいたんですけど、なんか違うなぁって…」
「私はどうだ?私は君に好意を持っているんだが」
「えっ、雅先生?そんな、冗談…」
「私は本気だぞ。かわいい後輩と思ってたんだが、他の男に任せたくないと思ったんだ。導入剤なんか飲むくらいなら、私と付き合ってみないか?」
「ええ、そんな、いきなり…」
「返事は待つよ。無理しなくていい。危先生のことを考える時間に、少し私のことを考えてみてくれ」
「さて、そろそろ帰ろう。駅まで送るよ」
「おい瀬名、お前最近顔色悪いな」
「危先生、そんなことないです。元気いっぱいですよ」
「本当か?そんなんで手術中倒れたりなんかしたら…」
「ほんとですって!わたしだって自己管理くらいできてますっ」
「それなら、いいけど…あの頃から調子悪そうな日が増えたからよ、引きずってんのかとおもって」
「え?」
「えってお前…」
「危先生のことなんて…全然忘れてました…」
「心配して損したぜ!」
「雅先生!」
「ああ、瀬名さん。少しは眠れるようになったかい?」
「はい。おかげさまで」
「良かった。只でさえ忙しい仕事だ。休めるときは休んだほうがいい」
「あの、お返事なんですけど…」
「今日は上がりか?食事にいかないか」
「あの、お返事…」
「君の顔をみれば察しがつくんだが、間違ってるかな」
「お食事、連れてってください…」
「こ、ここは…!鬼門!なんでこのレストランなんですかあ」
「トラウマにするにはもったいないレストランだからな。今日でいい思い出に変えよう」
「コースでいいか?ワインもおすすめのものをもらおう」
「はい。たしかに、ここはとってもおいしいですよね!」
「ああ」
「あれから、雅先生のことばっかり頭に浮かんじゃって、危先生のことなんて言われるまで考えるの忘れてたこと忘れてたんですよ」
「危先生に言われたのか?ショックだったろうな。彼は自信家だから」
「自意識過剰っていうんです。尊敬してるのは変わりませんけど、好きとかそういうのはなくなりました」
「眠れるようになった?」
「はい。もうお薬も飲んでません。雅先生のおかげです」
「私のことはどう思うんだ?」
「え…っと…分かってますよね…」
「君の口から聞いてみたい」
「好き…です」
「嬉しいな。私もだ。」
「もう!いじわるなんですね!」
「私も不安なことがあるってことだよ。まだまだ未熟でな」
「最近、あいつとよく一緒にいるな」
「あいつ?」
「瀬名だよ。打ち合わせか?」
「いや、彼女と付き合い始めたんだ」
「はあ?!」
「君にふられた彼女につけこんでな」
「そ、そうだったのか」
「彼女、そっちでは元気そうにしてるか?」
「ああ、いつも通りだぜ。お前と付き合ってるなんて全く気づかなかった。しかし、お前なら安心だ。あいつもいい男つかまえたな」
「私が元々好きだったんだよ。その点では危先生には感謝している。そっちはどうなんだ?上手くいってるのか?」
「ちっ、俺は職場に恋愛は持ち込まない主義なんだよ。モテモテだしな」
「そうだな、モテると思うよ」
「あんまりデートできませんね」
「そうだな。医者の離婚率の高さもよくわかる。来月はシフトを合わせて申請しよう。急患がなければゆっくりできるだろう」
「そうですね。こうやって一緒に帰るだけでも幸せなんですが、フツーのデートもしたいです」
「でも、いいんですか?ここらへん、病院関係者も多いのに、手なんか繋いじゃって…」
「私は君と付き合ってることを隠すつもりはないが、瀬名さんは嫌か?」
「嫌なんかじゃ…見られたらちょっと恥ずかしいですけど…」
「牽制したいというのもあってな。噂が広まれば、君を狙う男たちへの牽制になる」
「わたしそんなにモテませんって」
「お前らうまくいってんのか?」
「は?ええ、雅先生とっても優しくて、紳士だし、毎日幸せです。おかげでケーキ食べる頻度が下がりました」
「あっそ…」
「なんですか?嫉妬してるんですか?」
「んなわけねぇだろ!後輩を心配してやってんだよ。医者同士の恋愛も破局も山ほどみてきたからな」
「心配してもらわなくて結構ですーっ。手を繋いで駅まで帰るだけで幸せですから」
「は?それだけ?泊まったりしないわけ?」
「なっ、危先生みたいにふしだらじゃないんですよっ」
「あいつホントに男か?みた?」
「なにをですか!」
「やっぱり女なのかも…あのな瀬名、紳士っていってもな、いい大人の男がお手て繋ぐだけで満足なわけないだろ?浮気か、ゲイか、お前に魅力がないか…」
「そそそ、そんなことしなくても、私たちラブラブですから」
「お前だって不思議に思ったことくらいあるだろ。付き合って結構経っただろ。もうとっくにだと思ってたんだが…」
「そんなこと思ってないでください!」
「うわあ…心配になってきたわ。元気だせよ」
「元気ですよっ!!」
「…」
「瀬名さん?どうした?難しい顔をして」
「いえ、その、ランチなに食べようかなーって…」
「Bランチの食券買ってただろ」
「あ、ははは」
「なにか悩みごとか?話してくれないのかな」
「大したことじゃないですから…昼間の食堂ではちょっと…」
「つまり、夜のレストラン向けの話なのか」
「ど、どうでしょう」
食堂ではなんとかごまかしたが、有耶無耶にさせてくれる相手ではない。でもなんて話せばいいのかわたしはぼんやり考えていた。なんでセックスしないんですか、なんて乙女から聞けるわけがない。雅先生ってゲイなんですか?なんて論外。わたしに魅力ないんですか…はわたしが可哀想すぎる。なんたってそこらの女性の何倍もキレイな男性なのだ。そんなことを聞いてしまえば女のプライドはずたぼろだ。
そもそもまだキスもしたことがなかった。仕事帰りに食事して駅まで帰るのがほとんどだとはいえ、付き合ってしばらくになるというのにまだ手しか繋いでいない。いまどき中学生でももっとすすんでいる。
そんなことを考えながら廊下を歩いていると、いきなり暗がりに引き込まれた。
「きゃっ、雅先生…」
「ごめんね、不安にさせたのは私のようだ」
「え?」
人通りの少ない道とはいえ、白昼堂々、壁ドンされている。
「今度は食事のあとに部屋をとってもいいだろうか。一緒に過ごしてほしい」
「え、あの…んっ…」
「好きだよ。楽しみにしている」
「今日は車なんだ。少し遠い場所に予約してある」
「はい…」
「この前はいきなりキスをして悪かった」
「いえ、なんといいますか…かっこよすぎて、言葉に出来ないというか…不安な気持ちもなくなっちゃったんで、嬉しいです」
「良かった。私はあまり女性の気持ちに敏感なほうではなくてな。どうしたら君を喜ばせられるだろうかと考えていたら、失敗してしまったようだ」
「そんな…雅先生はいつもなんでこんなこと分かるんだろうってくらいなんでも気付いてくれて…わたしの方こそ気がきかなくって…」
「お互い不器用だな」
「ほんとに」
「さて、君が喜んでくれるといいんだが」
「わあ!ここって、雑誌でいっつも一位とってるホテルじゃないですか!」
「雑誌の評価がいいからと、一概にはいえないんだが、君の好きそうなレストランがあったんだ。評判もいい。」
「うわぁ、素敵です!」
「すっごくおいしかったです。こんなに美味しいものがあったなんて…」
「ああ、おいしかった。バーの眺めも良いな」
「はい…」
「私はこのとおりもう今日は車に乗れない。部屋も約束通り予約してある。付き合ってくれるか?」
「はい…」
「んっ…雅先生…」
「瀬名さん…いや、マリア」
「あ…」
雅先生の声が耳元で囁く。名前を呼ばれたら、なにも考えられなくなった。
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