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伊達政宗 無双

神子 龍を宿す娘
トリップ 龍から自分の力を回復してくれるように呼び出された。地震とか多いらしい。力ー平和
たまに予知夢があるくらいで、普通の現代人。
居合いをやっていた。
最終目標は天下太平
拾われる勢力によって所属がかわる。
触れられない人に触れる喜びと罪悪感。要は神聖さとエロの狭間をかきたい。
神子トリップだけベースにいろんな相手とロマンスをかきたい。


雪深い土地だった。気候の穏やかな場所で育った真矢にとって、初めてみる東北の冬は美しさのなかに残酷さが見え隠れしていた。エアコンも二重窓どころかガラスさえないこの時代の冬は、多くの死が隣り合わせだ。
「お前は寒がりじゃな。そんなことでは冬を越せぬぞ」
「雪国育ちと一緒にしないでよ…私の故郷じゃ雪なんてめったに降らないし積もらないのよ」
「火鉢をもうひとつ用意させる。風邪でもひかれてはかなわぬわ」
「ありがと…みんなはどうやって過ごしてるの?慣れれば平気ってことじゃないでしょ?」
「女と寝るのだ。お互いで暖をとれる。子も増えてよいだろう」
「…なるほど…あんた奥さんいっぱいいるもんね…ガキのくせに」
「お前はならんぞ!寒いからとそこらの男で暖をとるのはわしが許さん」
「自分はぬくぬく楽しんでるくせに?」
「だから火鉢を増やすと言っておる!わしは女と寝るのも仕事じゃ!子を残さねば家臣がうるさい。…この気候だからな、子も多く作らねば、残らぬのだ」
真矢は胸の奥が締め付けられたように感じた。家のために子を作る政宗と、彼に触れてさえもらえない自分。神子とは清らかな乙女であり、その神通力が失われることを恐れ、真矢は不可侵の存在となっていた。
「ねえ政宗、わたしが神子じゃなかったら…」
「言うな。わしは小十郎と違って、我慢のできる男ではない。」
「政宗、わたし、あんたが国のためにどれだけ頑張ってるか分かってるよ。」
そんなあんたが好きだよ。って言葉は口に出さなかった。言ってはいけない事だと思ったのだ。
「わしは国を守る。そしてお前も守る。」
「うん、あんた格好いいよ」



「ごめん…失敗しちゃった…でも、役に立ったよね?」
「ああ!立った!十分すぎる働きじゃった!今は休め、しゃべるな」
「わたし、これで死ぬのかな…」
「死なぬ。わしが死なせぬ」
「政宗…すき…」
「真矢!傷が癒えたら祝言じゃ!もう我慢はせん。わしの嫁になれ」
「なにそれ…そんなこと言われたら…死ねない…」

「真矢様、具合はいかがですか?」
「小十郎さん、どうぞ」
「ああ、顔色も良くなられた。傷の痛みはまだありますか?」
「はい、動くと傷が開くみたいで…まだ戦場には戻れませんね…」
「殿も真矢様を戦場に戻すおつもりはございません。殿のお戻りまで、しっかり養生するようにとの仰せです」
「小十郎さんは少し休んでいかれるんですか?」
「いえ、私はすぐに起ちます。真矢様のご無事を確認できましたので。殿に一刻も早くお伝えせねばなりませんからね。なにか、言付けいたしましょうか」
「…しっかり働けって、伝えてください」


「おかえりなさい政宗」
「ああ、言われたとおり、しっかり働いてきたぞ」
「うん。お疲れ様!良い顔になってるよ」
「まったく、わしにそのような口をきくのはお前ぐらいじゃ」
「そりゃ、龍神の神子ですから、独眼竜はこき使わないと」
「お前が生きておるのも龍神の加護かの。感謝せんとな」
「傷は癒えたか?」
「うん、跡は残っちゃったけど…もう大丈夫だよ」
「約束を覚えておるか?」
「え…うん…本気?」
「龍神よりお前をもらい受ける。神子の力なくとも、わしはわしの力で国もお前も守ってみせる。安心して嫁にこい」
「なにそれ…あんた、かっこよすぎよ…」

「よい夜じゃな」
「そ、そうね、お酒、のむ?」
「ああ、注いでくれ」
「お前も飲め。うまいぞ」
「あ、ちょっと!」
「少し見ぬ間に、おなごらしい体になったな。柔らかい」
「政宗も、なんだか大きくなった…知らない人みたい…」
「もう子ども扱いはできまい」
「冷えておるな。お前の故郷は雪の降らぬ国だったな」
「なんだか…緊張して…」
「わしが温めてやろう。」
政宗は真矢の冷えた指先をペロリと舐めた。こちらを見つめる眼差しが、獲物を狩る獣のように熱を帯びていた。初めてみる男の顔に真矢は戸惑ったが、政宗は考える余裕を与えるほど女に疎くはなかった。多少荒々しく組み敷くと、深く口付ける。真矢はなにが起こったのか分からないまま意識が薄まっていった。政宗に応えれば良いのだと、彼の舌を求めて甘い吐息を漏らす。他人に身を任せるなんて恐ろしいほど無責任だと思っていたが、この男ほど安心できる相手はいないと思った。傲慢な態度の裏で、重い責任を背負い、しかし神の力に頼らず自らの力で生きるこの男は、なんて強い人間なのだろう。政宗に抱かれたいと真矢の女が目覚めていく。
「政宗…すき…」
「わしもじゃ。むちゃくちゃに抱いてしまいたい」
「真矢、ずっとお前が欲しかった」

数日、部屋に籠もりきりの政宗に、家臣は業を煮やし小十郎を遣いによこした。
「政宗様、そろそろお顔をお見せくださいませんと」
「まだやりたりぬ。どれだけわしが我慢してきたと思っとるんじゃ」
「真矢様のお体にも、あまり無理をさせてはなりませんよ」
「ちゃんと手加減はしておる!全く、自分の城でもゆっくりできぬわ!」
「政宗、働いてきなさい…女で国が滅んだなんてわたしいやよ…」
「疲れたし、わたし寝たい。寝かせて…」
「お前!夫をなんだと…」
「国もわたしも守ってくれるんでしょ?」
「夜、待ってるから」

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