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戦国神子ベース1

信長様が龍神を呼び出すという。上洛を果たした魔王は国の守護神たる龍を降ろすと言い放った。神仏すら恐れぬというのに龍を信じているのだろうかと不思議に思ったが、決戦の前には熱田神宮に参る癖があったことを思い出した。熱田の神は日本武尊、すなわちヤマタノオロチであった。
「古来より京は龍神に守られているという。草薙剣を持ったものが天下を手にするのだ。」
「しかし…龍神などと、私にはただの伝承としか思えません」
「京で、この信長が龍神を降ろした。この事実が重要なのだ。儀式を続けよ」

「なに…ここ…神社?」
「なんと!異形の娘が!」
「なに…みんな、着物なんかきて…ていうか、どちら様でしょう…」
「我は織田弾正忠信長。神子よ、名はあるか?」
「橘真矢…織田信長?って、戦国時代の織田信長?わたしさっきまで学校にいたんだけど…」
「橘…公家の橘家の者か?」
「公家?いえ、一般庶民の出身ですけど…」
「奇妙な着物を着ておる。南蛮物にしても見慣れぬ作りよ」 
「これは学校の制服で、…ねえ、本気?本当に織田信長なの?ドッキリとかじゃなくて?」
「信長様は龍神を召喚する儀式を行っていたのです。そしてあなたが現れた。伝承には龍神の神子が世を救ったとあります。あなたが当代神子のようです」
「み、神子…龍神…なにそれ…」
「神子様!」
「別室に寝かせよ。蘭、世話を」
「はい」

「神子様、お目覚めですか?お加減はいかがですか」
「あ、やだ、夢じゃなかった」
「私は森蘭丸と申します。信長様の小姓をさせていただいております。神子様のお世話を仰せつかりました。なにぶん戦所帯にて、女手がありませんので、私でご勘弁下さい」
「森蘭丸…時代劇だわ」
「時代劇?」
「いえ、いいの、ありがとう蘭丸くん。わたし全然状況が分かってないけど、ちょっと、外がみたいな。諦めもつくかも」
「宮の中ですが、お庭と街並みがご覧になれます」
「ああ…空が広いわ…ビルがない…」
「神子様、信長様のもとへお連れしたいのですが」
「ああ、はい、分かりました。連れてって下さい」

「目覚めたか。神子よ」
「あの…その神子っていうのは…」
「龍神の神子のことです。信長様は龍神を呼び出して…」
「ああはい、聞いたような…でもわたし特に特技もなにもありませんよ」
「お主は我々の目の前で、神体よりまかりでた。龍神の神子じゃ」
「神子でなくとも良い。わしに龍神が神子を遣わしたと、諸国に広まれば良い。お主にはなにも求めぬ」
「そうですか、わたし本当に、この時代?のこともなにも知らないし、なにも役には立たないと思いますけど…」
「よい。着物と世話人を与える。光秀、お前が神子を守れ。死なせること許さぬ」

「さあ神子殿、まずはお着替えください。そのお着物は、肌が出すぎです」
「そうですね!着替えます。あ…着物の着方が分からないんですけど…」
「着方、ですか…普通に着ていただければよいのですが」
「着物自分で着たことないんです…」
「では…私がお世話させていただきます。目は、瞑っておりますので、その」
「はい!すみません!早く覚えるので!」

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