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暁の神子 学校をつくりたい

「明日は神子も連れて登城するように言われた。」
「え、なんで?誰に?」
「父にだ。なにか思いついたのだろう…すまんが一緒に来てもらうぞ」
「なんだろ…何着ていけばいい?」
「…一番地味な服だ。父は女好きだからな」


「久しいな、神子よ。息災そうでなによりだ」
「曹操様もお元気そうでなによりでございます」
「お主を呼んだのは他でもない。神子、我が軍に仕えて欲しいのだ。」
「ええ、なんで私なんかを…」
「それはね、神子殿
今回の戦、我が軍の損失がかなり低かったんだよ。怪我人に対して死者がとても少ないんだ。君が救護所に知恵を授けてくれたおかげとしか思えなくてね。」
「あ…死者、少なかったんですか…良かった…」
「女人が政に関わるのは良くないと言われるが、医官たちに知恵を授けてくれんか。」
「私、医者じゃありません。私に分かることしかわかりません。」
「それでよい。神子の言葉は天帝の言葉。お主から得るものは多大であろう」
「だったら…お願いがあります。」

「戦災孤児を集める?」
「はい。孤児院を作ってほしいんです。戦争で親を亡くして、一人になった子供がたくさんいますよね…そういう子たちを保護して、兵士になるための教育と、畑仕事をしたり、自分で生きていく力をつけさせたいんです。治安維持にも役立ちますし、畑も助かりますし…なにより、将来、優秀な兵を育てることが天下への道だと思うんです!」
「兵を育てるか…」
「学校で、そのうち医療技術や、ほかのことも教えたら、強い軍、強い国になります!」
「…良かろう。なにか褒美を考えていたところだ。お主の願いを叶えよう」
「あ!子供は、女の子も入れます。女の子のほうが血に強いんです。医官には女性のほうが向いています!」
「女か…しかし女を戦場に連れていけん」
「では、医官の半分は男子にします。城に残るのは女子。薬草なんかも教えて、結婚すれば自分の村で医者が出来るようにしたいんです。」
「…分かった。だが、三分の1にせよ。結果をみて考える」
「子桓の手には余りそうなだな。どうだ神子よ、わしの元にこぬか?」
「父よ!神子は私の室です。いくら父にでも差し上げられぬ。無理を言うならばこの出仕、取りやめる」
「冗談だ、そんなに怒るな。お前母親に似てきたな」



「そんなことを考えていたのか」
「塾みたいな、小さいの考えてたんだけど…つい言っちゃった」
「豪胆な女だ」
「私ね、今回、自分でも人のためになにかできるかもって思ったんだ。」
「日本には帰れなかったけど…こっちの人たちのこと見て、身分が低い人でも子供でも、生きやすい世界にしたい。っていうか、曹丕が、結構庶民のこと考えてるの知って、私、あんたの役に立ちたいと思った。私、いつか、日本に帰るけど…そのときさ、私の残したなにかが、あんたを助けられればいいなって…」
「…そうか」
「うん…」
「協力しよう」
「うん…でさ、室ってなに?」
「ぶふっ…!失礼…」
「司馬懿…あとで教えておけ」
「はっ」
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