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無双 呉編3
「わたしたちもこの国にきたばかりなんです」
「お姉ちゃんは孫策様、わたしは周喩様と結婚したんだー」
「これで妹ともずっと一緒にいれますし、孫策様も周喩様も優しい方で、幸せです」
「変な動物もいるしね、退屈しないよ」
「周喩殿、お会いしました。すっごく綺麗でびっくりしました」
「孫策様はいま遠征中ですので、お帰りになられたらご挨拶に伺いますわ」
「遠征中ですか…心細くありませんか?」
「ええ、でも、小喬がいますから」
「周喩様がね、神子様と陸遜さまの結婚式を早くみたいっていってたよ。二人はそういう関係なの?」
「よく分からなくて…そうだったのかもしれません」
「まあ、そうですよね、大丈夫です!みんな、一番不安なのは神子様だってわかってます!もし思い出せなくても…ゆっくりまた仲良くなればいいと思います」
「ほら、噂をすれば…」
「なんの噂ですか?」
「ヒミツー」
「ご婦人には敵いませんね…神子の顔色もいいようですね、良かったら散策などいかがですか?」
「散策?」
「ええ、我が国の姫様は珍しい動物を集めていらっしゃいまして、今日はその動物園をご案内できたらなと」
「あ…動物ですか…好きなんです。さっき小喬さんから少し聞いて、行ってみたいなって思ってたんです」
「それは良かった。よろしければ、みんなでいきましょう。姫様は今日はご不在ですが、ご婦人がいらっしゃったほうが神子も心休まるでしょう」
「まあ、素敵ですね。お邪魔させていただきます」
「ほんと、珍しい動物ばっかり!南方の子たちですね」
「ええ、南蛮の国々から贈られたものや、姫様自ら狩ってきたものまで様々です」
「元気な方なんですね」
「ええ、それはおてんばで。きっと神子と気が合いますよ」
「早くお会いしたいです」
「陸遜さん!象がいます!」
「ええ、あれは戦場では馬のかわりに乗ったりもいたしますよ」
「乗れるんですか?」
「ふふふ、乗れますよ。でも私と一緒に乗ってください。心配で仕方がない」
「神子は馬もよく乗っていました。女性とは思えないほど上手で…」
「そうだったんですか?」
「ええ。もう少し元気になったら、馬で城を見渡せる丘にいきましょう。」
「はい」
「では神子、夜は冷えますから、暖かくしてお休みください」
「はい。陸遜さん、今日は楽しかったです。ありがとうございました」
「…神子は伯言と、お呼び下さい」
「伯言さん?」
「いいえ、ただの伯言と。私も真矢と呼びます」
「僕も今日はとても楽しかった。真矢、また明日会いにきます」
陸遜は驚いてなにも言えない真矢の手をとると、手のひら甲に口付けた。誘うような目。真矢はあたまが逆上せるようにあつくなった。まだ夜は冷えるのに、顔だけが熱い。
「おやすみなさい」
鮮やかに陸遜は去っていった。
「お姉ちゃんは孫策様、わたしは周喩様と結婚したんだー」
「これで妹ともずっと一緒にいれますし、孫策様も周喩様も優しい方で、幸せです」
「変な動物もいるしね、退屈しないよ」
「周喩殿、お会いしました。すっごく綺麗でびっくりしました」
「孫策様はいま遠征中ですので、お帰りになられたらご挨拶に伺いますわ」
「遠征中ですか…心細くありませんか?」
「ええ、でも、小喬がいますから」
「周喩様がね、神子様と陸遜さまの結婚式を早くみたいっていってたよ。二人はそういう関係なの?」
「よく分からなくて…そうだったのかもしれません」
「まあ、そうですよね、大丈夫です!みんな、一番不安なのは神子様だってわかってます!もし思い出せなくても…ゆっくりまた仲良くなればいいと思います」
「ほら、噂をすれば…」
「なんの噂ですか?」
「ヒミツー」
「ご婦人には敵いませんね…神子の顔色もいいようですね、良かったら散策などいかがですか?」
「散策?」
「ええ、我が国の姫様は珍しい動物を集めていらっしゃいまして、今日はその動物園をご案内できたらなと」
「あ…動物ですか…好きなんです。さっき小喬さんから少し聞いて、行ってみたいなって思ってたんです」
「それは良かった。よろしければ、みんなでいきましょう。姫様は今日はご不在ですが、ご婦人がいらっしゃったほうが神子も心休まるでしょう」
「まあ、素敵ですね。お邪魔させていただきます」
「ほんと、珍しい動物ばっかり!南方の子たちですね」
「ええ、南蛮の国々から贈られたものや、姫様自ら狩ってきたものまで様々です」
「元気な方なんですね」
「ええ、それはおてんばで。きっと神子と気が合いますよ」
「早くお会いしたいです」
「陸遜さん!象がいます!」
「ええ、あれは戦場では馬のかわりに乗ったりもいたしますよ」
「乗れるんですか?」
「ふふふ、乗れますよ。でも私と一緒に乗ってください。心配で仕方がない」
「神子は馬もよく乗っていました。女性とは思えないほど上手で…」
「そうだったんですか?」
「ええ。もう少し元気になったら、馬で城を見渡せる丘にいきましょう。」
「はい」
「では神子、夜は冷えますから、暖かくしてお休みください」
「はい。陸遜さん、今日は楽しかったです。ありがとうございました」
「…神子は伯言と、お呼び下さい」
「伯言さん?」
「いいえ、ただの伯言と。私も真矢と呼びます」
「僕も今日はとても楽しかった。真矢、また明日会いにきます」
陸遜は驚いてなにも言えない真矢の手をとると、手のひら甲に口付けた。誘うような目。真矢はあたまが逆上せるようにあつくなった。まだ夜は冷えるのに、顔だけが熱い。
「おやすみなさい」
鮮やかに陸遜は去っていった。
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