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tueto hum pa

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twilight ギュンター1

わたしが自分の恋心に気づいたのは、お見合い騒動からしばらくたったついさっきのことだった。めでたく恋愛解禁?になったことで、色んな男性から追い回されたりウィンクされたり唐突ラブコールをいただいたり、人生始まって以来のモテ期を送っていたのだが、ツェリ様のようにそれを楽しめる性格ではなかったようでストレスフルな日々だった。そんなことがある度に、クセなのかギュンターの執務室に逃げ込んでいた。するとある時気づいたのだ。あれ?わたしギュンターなら平気だわ、と。ギュンターはお見合いのときはつきまとってくれたが、騒動後は何も言わず普段通り接してくれていた。それがちょっと寂しい気がし始めて、だんだんまだわたしのこと好きなのかしら、なんて気になるようになって、今ではいつでもギュンターのことばかり考えてしまっている。友達であるお医者さんに相談したら「マヤが養父に恋するなんて!」と大変喜ばれてしまい、ようやくこの感情が恋なのだと自覚した次第である。わたしはバカなのです。

「マヤ?フラフラしてますが、体の調子でも悪いのですか?」

ギーゼラの言葉にショックが隠せず、フラフラお散歩していたところだった。かの人に後ろから声をかけられて、わたしは動揺しまくった。心配そうに見つめられると、思わず目を閉じてしまった。ギュンターはまるで子供にするように額と額を合わせて、熱はないようですねなんて安心そうにいった。

「違うよちがうよ。ちょっとショックを受けてただけなのよ。元気よ」
「ショック?一体どうしたんですか」
「なんでもないのよぉ」
「わたくしには教えていただけないのですね…」
「違うの、ギュンターのことだから、秘密なの!」
「わたくしのことですか?わたくしマヤになにか心労をかけることをしたのでしょうか」
「違うー!ギュンターのこと好きみたいで困ってたの!」
「誰が、だれを、好きなんですか?」
「わたしがギュンターを好きらしいの!」
「え…まさか…そんな」
「わたしこんなの初めてだからワケわかんなくて!どうしよう!ギュンター!わたしのことまだ好き?好きならわたしとつ…」

付き合ってみない?と言いたかったが、最後まで言葉にさせてもらえなかった。ギュンターは感極まった様子でわたしを抱きしめて抱き上げてクルクル回り始めたのだ。お花が舞い上がりそうな勢いと笑顔だった。

「わたくしは!ずっとずっとあなたが好きですよ!愛していますマヤ!わたくしを選んでくださって、もう、死んでもいいくらい幸せです!」
「やめてやめてーとまってー」
「マヤ!わたくしと結婚してくださいっ!ああ!マヤの花嫁姿はきっとこの世のものとは思えないほど美しいことでしょう!マヤが、わたくしの、お、お嫁さんなんて!幸せーっ!」
「酔う~…」

城中の大注目を浴びながら、ギュンターはわたしの私室までスキップで運んでくれた。もちろんお姫様だっこである。執務区画から居住区画まで、臆することなく突っ走ってくれたので、色んな人に色んな場所で目撃され、わたしとギュンターが恋仲になったのはあっという間に知れ渡ってしまったことだろう。

「さぁマヤ、お部屋につきましたよ。結婚式の予定をたてましょう!まずは婚約式…いえ、陛下へご報告ですね!眞王陛下にもご挨拶いたしませんと!母にも会っていただけますか?あと、ええっと…」
「ギュンター!落ち着いて!ありがとう!そんなに喜んでくれて…わたしも嬉しいよ。ご報告とかご挨拶の前に、とりあえず、チューしていい?」
「もちろんです…」
「マヤ…わたくしの命をかけて大切にいたします」
「命はかけなくていいよーもう十分大切にしてもらってるよ」
「わたくしの全力はこんなものではありません!」
「ほどほどでいいよ」
「マヤ!」
「ほら、わたし恋愛経験ないから、ほどほどから始めてもらわないと困っちゃうってば」
「いろいろ教えてくれる?ギュンター先生」
「もちろんでございます!わたくしの愛のレッスン、思う存分お楽しみくださいっ」
「なんかエッチね」

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twilight2 ヴォルフラム

あの日から、マヤは素直にスキンシップをとるようになった。手を繋いでも悲鳴をあげないし、挨拶にキスをしても逃げ出さない。むしろ手を握り返してきたり、柔らかく笑ってくれる。彼女の変化に周囲も気づいて驚いていた。僕はなにか宝物を独り占めしている気分だった。他人と比べてどうとか、いつの間にかそんなものが幸せの基準だとは思わなくなっていたが、それでも彼女の見せる特別な態度は僕の誇りをくすぐるに十分なものだ。

「ヴォルフ、今日時間があったら、遠乗り…いえ、近場でいいの。お出かけしましょう」

マヤからの初めてのお誘いだった。僕は当然二つ返事で了承し、職務を可能な限り素早く仕上げた。昼下がりにマヤを迎えにいくと、同じく仕事を終わらせた彼女が平服に着替えてランチバッグを持っていた。
「まだお昼をとってないの。ヴォルフは?」
「僕もだ」
「サンドイッチ、作ってもらったのよ。きっとおいしいよ。紅茶はわたしが淹れたけど…」
愛馬に跨がると、マヤはいつものように颯爽と駆けていく。ランチバッグは僕に持たせて、一刻ほど離れた公園までいくつもりらしい。彼女の腕なら1刻もかからないだろう。
公園とはいっても、そこは小城もある湖畔の保養地だった。何代か前の魔王が恋人との逢瀬につかっていたという、今は修道院もある静かな泉に四阿もあるそこは、何度も共に訪れた場所だったが、二人きりというのははじめてだった。
「久しぶりだな、ここに来るのは」
「よく一緒に遊んだわ。白鳥を追い回して」
「いつの話だ」
「おなかすいた。早くたべよ」
「四阿にいかないのか?」
「芝生で食べましょう」
マヤは芝生に寝転がって、物欲しそうに見てくる馬を撫でたり、白鳥にパン屑をやったりしていた。僕は椅子とテーブルのない食事が気になって(昔ほどではないが)淑女がこんなところを誰かに見られやしないかと気が気じゃなかった。馬用の野菜を与えると、マヤは本格的にゴロ寝モードになった。
「マヤ!」
「ヴォルフも早く!」
引き倒される。世界が逆転して、下にあったマヤの顔が上に、青空の下で笑っていた。いたずらっ子そのものの笑みだ。
「王子さまも、たまには息抜きをするのよ。」
「しかし」
「キスできないじゃない」
ふわりと唇を奪われた。
「お城じゃできないから」
「あ、ああ…なるほど…」
「びっくりしてる!」
「するさ!お前が、かわいいから…」
「ね、今夜、部屋にきて」
「わ…かった」

「マヤ…、こんなこと…」
「え?気持ちよくない?」
「いや、すごくいい…じゃなくて、どこでこんな…」
「やった、大成功!」
「まさか他の男と」
「ばか、わたしだって恥ずかしいのに」
マヤが強く吸うと、僕は思わず達してしまいそうになった。顔が快楽に歪む。マヤは嬉しそうに微笑むと、ゆっくり丁寧に舐める。
「どこが気持ちいい?」
「あ、そこ…カリのところが…」
「こうかな」
「うっ…」
「やん、しょっぱい」
顔が羞恥に赤く染まるのがわかった。僕を見上げるマヤの目は楽しそうに笑っている。彼女の思い通りになるのは悔しいところもあったが、なされるがままというのもいいかもしれない。
僕のを飲み込んでいくマヤの唇がとてもいやらしい。赤い唇は唾液でテカテカしている。時折舌がチラッとみえた。まるでセックスをしているかのような快感に、すぐ達してしまいたい衝動にかられるが、このままずっと楽しんでいたくもある。
グロテスクな僕の肉体と、優美なマヤの唇の不釣り合い。蕾のようなその唇は、ともすれば女性器のようでもあった。
マヤは満足げにこちらをみている。もう我慢できそうもなかった。

twilight ヴォルフラム

お見合い騒動の後、幼なじみの罵倒プロポーズが忘れられず、マヤはヴォルフラムに「なんか、好きかも」と告白をした。ヴォルフラムはユーリとの婚約を解消し、二人は晴れて恋仲となった。のだが、鉄壁の処女マヤは恋人になにをどう接していいのか分からない。


話し合いの末、恋愛小説を読んで、主人公と同じことをしてみることになった。貴族の娘が貴公子と出会い恋に落ちるというとてもありふれた設定だったが、ツェリおすすめのそれは、とても官能的な内容だった。マヤは途中で読むのを諦め、隣に座るヴォルフラムに本を渡した。

「エッチぃ…ハードル高いわ…」
「母上は初心者向けといっていたのだろう?」
「ヴォルフも読んでみてよ」
「なになに…ジークハルトはイーディケの唇に触れるような口づけをした。何度も何度も口づけが繰り返され、イーディケは全てを男に任せた。熱い吐息が交わり、深い口づけを交わすころには彼女の泉は溢れきっていた。姫君の潤む瞳と透き通るような肌の輝きに目を奪われたジークハルトはゆっくりとタイを外し、シャツを脱ぐ。鍛えられた美しい男の体をイーディケは恥ずかしそうに見上げると、ジークハルト様愛していますと囁いた。私も姫を愛しています。ジークハルトはイーディケを抱き寄せ、耳が湿るように囁いた。ペロリと首筋を舐めあげ、そのまま柔らかな乳房にキスを…どこが初心者向けなんだ…」

これが初心者向けというのなら、上級者である母はいったいどんなことをしているというのか。肉親のそういう場面は想像したくない。

「…ヴォルフ、後悔しない?」
「お前が…僕でいいというのなら…」
「随分弱気じゃない。あのときの罵倒プロポーズみたいにリードしてよ。ジークハルト様?」
「…無理だと思ったら言うんだぞ」
「ん…」

ヴォルフラムは小説のように、マヤの唇にそっと口づけた。マヤが目を閉じようしないので見つめ合ったまま何度も啄むようにキスをする。マヤの手に触れるとギュッと握り返された。ベッドの端に座ったままの二人は少しずつ身を寄せ合い、長い時間をかけてようやくマヤはヴォルフラムの胸に身を預けた。
彼女の重みが心地よいが、マヤの緊張が伝わってくるようだった。
「大丈夫か?」
「うん、変な感じ…」
「口を少し開けてくれ」
ん?とマヤがほんの少し唇を開くと、ヴォルフラムはそっとまた口づけた。彼の舌がその隙間をとおり、マヤの舌を絡め取る。ヌルッと初めての感触がした。生暖かく、柔らかい。驚いて彼から離れようとしたが、いつの間にか抱きしめられて、離してもらえなかった。長い口づけに酸素が足りなくなる。解放されたときには胸で呼吸するほどだった。
「く、くるし…」
「鼻で息ができるだろう」
「うるさいわね!びっくりして気が回らなかったのよ!」
「小説通りだぞ」
「だって」
「止めとくか?」
「…やだ、続けて…」
単純に興味本位もあったかもしれない。しかしいつものマヤならとっくに逃げ出していただろうなまめかしい行為に、今回は逃げなかった。マヤはヴォルフラムと愛し合いたいと願っていた。物心ついてから一緒に育った彼は、どんなときも側にいた。もしかしたらずっと昔から好きだったのかもしれない。自分の気持ちも彼の気持ちももっとよく知りたいと思った。

ヴォルフラムはマヤの寝間着を脱がせると、自分も服を脱いだ。お互い変わってしまった体を眺める。マヤは恥ずかしそうに身をシーツで隠した。
「隠したって、そのうち全部みるんだからな」
「やだ、ちょっと、休憩」
「はいはい、休憩しよう」
マヤは恥ずかしさのあまりベッドから逃げ出そうとしたが、ヴォルフラムに抱きすくめられて逃亡は失敗におわった。暴れて離れようとするが、上手くいかないどころか手足が絡み合って裸のまま抱き合う格好にされてしまった。
「逃げないんだろ?」
「逃げない…逃げない…」
「…このまま寝てしまってもいい。僕はお前が頑張ってくれたことがうれしい」
「ヴォルフ…」
「急ぐことじゃない。いつかマヤが僕を求めてくれるときがきたら…」
「ヴォルフ…好きだよ」
「ああ、僕もだ」
「ねぇ、小説の続き読んで。」
「イーディケは小さい嬌声をあげた。小鳥のような声はジークハルトの脳心に突き刺さる。彼は恋人の体を優しく愛撫し、胸の頂を口に含む。イーディケは自分の体がジークハルトを求めているのを感じていた。熱いなにかが彼女の下腹部をじんわりとあたため、トロトロと蜜を滴らせた。ジークハルトの男性が彼女の体にあたるたび、イーディケは彼が男だということを強く意識した。ジークハルトは姫君のつま先に口づけると、彼女の溢れる泉にキスをした。ペロペロとそこを舐めると、イーディケは初めての絶頂を迎えた。」
「交代だ」
「えっと…ジークハルトは愛を囁きながらその長い指を泉の中に押し入れる。ピクピクと脈打つ暖かなそこは、彼を受け入れ絡みつく。ゆっくりゆっくり、ジークハルトは解きほぐしていった。イーディケの肌は上気し、ピンク色に染まっている。ジークハルトは優しく唇に口づけた。姫、ひとつになりましょう。イーディケはコクリと頷いて彼の首に腕をまわす。男の高なりをゆっくり飲み込みながら、イーディケはその質量に息をのむ。愛する人とひとつになるとはこういうことなのか。姫君は瞳に涙を浮かべて愛しい人を見つめる。…」
「どうした?」
「ん…その、続き、しようよ…わたしもお腹のとこ…熱い」

ヴォルフラムは深く口づけると、そっとマヤの茂みに指を伸ばした。そこはイーディケの泉のように潤い、彼を誘った。
「こんなになってる」
びっしょりと濡れた指をヴォルフラムは舐めて見せた。マヤは顔を真っ赤にして彼にしがみつく。こんなにかわいいマヤは初めて見た。
「小説と違う…」
「ああ」
ごめん、とヴォルフラムはマヤのつま先に口づけた。そのまま足全体にキスを落とす。ビクビクと跳ねる体に割入って、足を大きく広げさせた。あまりの恥ずかしさにマヤは足を閉じようとするが、押さえられてどうしようもない。
「やだぁ恥ずかしいよ!!」
ヴォルフラムは初めてみるマヤの秘部に高なりを抑えられなかった。大丈夫だから、とよくわからない返事をしたとおもうと、そこを丁寧に舐めはじめた。ザラザラとした舌が薄い粘膜を行き来すると、マヤは甘い声を発した。
今すぐにでも入れてしまいたい。ヴォルフラムは堪らなく膨張した自身を感じていたが、グッとこらえた。かわりに指を差し入れると、肉壁がビクビクと痙攣した。
「やぁぁぁ!」
「マヤ、かわいいな…」
その姿がもっと見たくて、ヴォルフラムは中をかき回した。来るべきときに、出来るだけ痛くないようにと粘膜を伸ばすように優しく愛撫する。
「入ってもいいか?」
「ん…ヴォルフ…好き」
「僕も好きだ」
ヴォルフラムは腰をすすめた。ぬめっとした感覚に頭がおかしくなりそうだった。少しずつ少しずつ侵入すると、マヤは時折苦しげな声をあげる。痛いだろうか。
「痛いか?」
「平気…来て…」
温かい泉に全て呑み込まれる。絡みつくように締め付けられた。達してしまいそうだ。
ヴォルフラムはゆっくり出し入れすると、思いのほか甘い声がした。
「マヤ…愛してる」
「あ、あ、あ…ヴォルフ…」
正直こんなことになって驚いていた。あのちゃらんぽらんのようでお堅いマヤとこんなことが出来る日がくるなんて、青天の霹靂だ。マヤがかなり悩んでいたことは分かっていたが、さすが行動力のある女は取りかかりが早い。半ば興味本位もあっただろうが、それでも自分に愛情を向けてくれたことが嬉しかった。
微かに鉄の匂いが鼻につく。処女にこだわりはなかったが、マヤの初めての相手になれたことは誇らしい。胸のうちが熱くたぎる。
ヴォルフラムは無我夢中に、しかし出来るだけ丁寧にマヤを愛した。経験から言えば彼とて慣れたものではなかったが、愛しい人を気遣うことは心地よかった。
二人は愛を譫言のように囁きあいながら、事切れた。

「う…腰いた…」
朝の光とともに目覚めると、腰の疲労感と、ぐちゃぐちゃのまま眠ってしまった恋人が気持ちよさそうに眠っていた。自分も裸のままで、いろいろなんだかベタベタしている。夕べどうやって終わったのか覚えていないところをみると、行為の最中に意識を飛ばしてしまったのだろう。
「ヴォルフーお風呂はいらなきゃ、ねぇヴォルフってば」
揺すっても起きない美少年のバスタブに湯をはった。早くしないとメイドが起こしにきてしまう。マヤはヴォルフラムにキスをすると、飛び起きた彼と、早朝のバスタイムを満喫した。

無双 曹丕

「司馬懿から聞いたのだが、傷病者を世話をしているそうだな」
「うん、あ、相談しなかったこと怒ってる?だって暇だったんだもん」
「よい。お前が来てから死者数が激減したと報告があった。神の力か?」
「違うよ。何度も言ってるでしょ、わたしはただの一般未来人。未来の衛生感覚で看病したり、お掃除してるだけなの」
「未来か。お前はいつも不思議なことを言う。きっとお前の生まれた国は平和な世界なのだろうな」
「そうだね。外国では戦争もあってたけど、わたしの周りは平和な毎日だったよ。」
「平和ボケしているわけだ」
「いーじゃない、平和ボケでも!あんたが戦バカなのよ」
「お前はそのまま平和ボケしていろ。私は戦バカだからな、お前くらいボケてないと気が休まらん」
「そばにいてって言えばいいのに、怖がりめ」
「失うことに慣れてしまったからな」
「全然慣れてないよ。そんなの、慣れないよ。いつだって失ったら悲しい」
「ほら、私はさ、未来人だけど、もうこの時代で生きるって決めたし、あんたが私のことは守ってくれるんでしょ?それに私、幸運の女神らしいし、心配しなくて大丈夫だよ」
「お前はどこからも狙われているから、心配なのだ」
「心配するほどモテないってば」
「今回の救護所のことでも、お前を狙う者が増えただろう。政治的にも、ひとりの女としてもな」
「でもわたし、人妻なんでしょ?しかも怖ーい太子様の。リスク高すぎて誰も手だせないよー」
「乱世とはそのようなものだ。人攫いも多いし、そもそも女は戦利品として側におくか、奴隷にするかだ。お前の国と同じと思うなよ」
「女性軽視もいいところね」
「腕の立つ女もいるが、やはり男に力では敵わぬからな。女は子を産み育て、兵を供給することが役目だ」
「な…!」
「と、お前に出会うまではそう思っていた。」
「頑固者の太子様が、お考えを変えられた…と?」
「一々うるさい女だな。だが、お前の考える策に我が軍は何度も助けられた。今もこうして多くの兵たちがお前のおかげで一命をとりとめている。戦うだけが人間の価値ではないのだと気付いた」
「後方支援や医兵としてならば女達も活躍できよう。親や夫を亡くして、貧窮している女達も多い。礼儀作法や家柄が問われる女官は無理でも、軍で使えば恩給もだせるというものだ」
「子桓…あんた意外といい指導者なのかも!考えを変えるってなかなか出来ないもん!すごいよ!」
「お前が変えさせたのだ。だからしっかり責任をとれ。この戦が終わり、国に戻ったら、医兵養成所を作るぞ。お前には医官たちとそこで女人兵の教育にあたってもらう。」

グウェンダル2

「夜のバラ園って素敵!ほら、月がとってもきれい」
「寒くはないか?そんな薄着で」
「ツェリに聞いたら、夜の逢い引きはナイトドレスでロマンチックにが鉄則らしいの」
「母上…」
「ねえ抱っこして!アーチの中まで連れてって」
「大人になったんじゃなかったのか?」
「大人の初心者なの!」
「グウェンが教えてくれるんでしょ?」
「…子ども扱いしないように気をつけよう」
「ふふ、いい気持ち。空気も寝静まってるわ。バラもつぼんでる。ふたりっきりよ」
「グウェン、好き。ずっと好き。もっと抱きしめて」
「本当に私でいいのか?やっぱり違ったなんてことがあったら、お前も困るだろうし、私も立ち直れない」
「グウェンに触れられて、わたし幸せだわ。…ほら、こんなに幸せ」
「なにがこんなになんだ」
「胸の奥が、キューってなって、一気に温かくなるのよ。血が全身を駆け巡るみたい。グウェンの気持ちはよく分からないけど、わたしはあなたといて幸せだわ」

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