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the brilliant 5
ベイビー、マイ ブリリアント 5
「マヤ、入るぞ」
「まぁ座って」
グウェンダルを呼んだのは午前中だったのだが、もう日暮れだ。この城で一番働いているのはグウェンダルだなぁとマヤは紅茶をすすめながらしみじみ彼の苦労を思った。
「まさか立候補してくれたとはおもわなかったわ」
「あぁ、ギュンターにも驚かれた」
沈黙が重い。グウェンとこういう話は気が重いんだよ!とマヤは内心毒づいたがお茶菓子をかじった。
「…守ってやれなくてすまなかった」
「なにが?」
「お前には、恋愛結婚をさせてやりたかったんだ」
なんじゃそりゃ。
「今まで十分好き勝手させてもらったわ。じゃあグウェンと結婚すれば不倫もフリー?」
「…私を愛せないというなら仕方ない」
マヤとしては冗談のつもりだったが、グウェンダルには通じなかったらしい。真面目に返されてしまった。モゴモゴと言い訳をするがグウェンダルには聞こえていない。
「だが私はお前を愛しく思っているし、幸せにする自信も覚悟もある。隠居してもいいし、今まで通りでも構わない」
「すごい譲歩ね」
「だがなマヤ、浮気なんて思いつかないくらい私に惚れさせてやる」
あうあう…
グウェンダルは言葉にならない叫びをやめられないマヤの頭を撫でると、耳元で囁いた。
「覚悟していろ」
「マヤ、入るぞ」
「まぁ座って」
グウェンダルを呼んだのは午前中だったのだが、もう日暮れだ。この城で一番働いているのはグウェンダルだなぁとマヤは紅茶をすすめながらしみじみ彼の苦労を思った。
「まさか立候補してくれたとはおもわなかったわ」
「あぁ、ギュンターにも驚かれた」
沈黙が重い。グウェンとこういう話は気が重いんだよ!とマヤは内心毒づいたがお茶菓子をかじった。
「…守ってやれなくてすまなかった」
「なにが?」
「お前には、恋愛結婚をさせてやりたかったんだ」
なんじゃそりゃ。
「今まで十分好き勝手させてもらったわ。じゃあグウェンと結婚すれば不倫もフリー?」
「…私を愛せないというなら仕方ない」
マヤとしては冗談のつもりだったが、グウェンダルには通じなかったらしい。真面目に返されてしまった。モゴモゴと言い訳をするがグウェンダルには聞こえていない。
「だが私はお前を愛しく思っているし、幸せにする自信も覚悟もある。隠居してもいいし、今まで通りでも構わない」
「すごい譲歩ね」
「だがなマヤ、浮気なんて思いつかないくらい私に惚れさせてやる」
あうあう…
グウェンダルは言葉にならない叫びをやめられないマヤの頭を撫でると、耳元で囁いた。
「覚悟していろ」
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