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無双パロ6
「おやおや、神子殿。おはようございます」
「郭嘉さま、おはようございます」
「昨夜は曹丕様がお泊まりになられたのですか?お噂どおりのご寵愛ですね」
「噂?」
「ええ、ひとときも離れたくない姫をわざわざ戦場へお連れするために、曹丕様は暁の女神などと姫を称している、と」
「わたしたちそんな関係じゃ・・・」
「しかし、私はあなたが唯人とは思えない。少なくとも可愛いだけの姫君ではないとお見受けします」
「なにがいいたいんです」
「そう怖い顔をなさらないでください。私はただ、あなたともっとお近づきになりたいだけです。可愛らしい戦神子に魅了された哀れな男と思ってください」
「司馬懿が、あなたには気をつけろといっていたのはそういう意味だったんですね」
「あなたの話題で持ち切りですよ、神子殿」
「張コウ殿」
「あなたの目覚ましい活躍!みなあなたの美しさの虜となっております」
「わたし、みなさんの役に立てたんでしょうか」
「それはもう!」
「今朝は郭嘉さまにからかわれてしまいました」
「郭嘉殿が?」
「ええ、子桓がわたしを寵愛してるとか、自分もわたしに興味があるとか」
「本当のことではございませんか!恥ずかしがらないでよろしいのですよ。愛とは美しいもの」
「だって、本当にわたしと子桓はなにもないんです。昨日だってなんでわざわざうちで寝ていったのか本当に意味わからない」
「・・・それは、神子殿をお守りしたいお気持ちでしょう。戦場では女性に飢えた獣たちが隙あらばと狙っておりますから。事実、情けない話ですが、女官や女兵士が自軍の男から乱暴を受けることも多いのです」
「そう、なんだ」
「曹丕様は神子殿を大切にされていらっしゃるのですね」
「子桓、毎日くるんだね」
「寒くてな」
「嘘。張コウ殿にきいたよ。私のこと守ってくれてたんだね。ありがと・・・変態とかいってごめん」
「あいつめ・・・」
「確かに寒いし、布団にいれてあげる。おしゃべりしながら寝ようよ。パジャマパーティーみたいだね」
「パジャマパーティー?」
「そうそう。寝間着で、朝までベッドの中でおしゃべりするの。好きな子の話とか、将来の話とか」
「男もか?」
「パジャマパーティーは男子禁制かな」
「ならよい」
「気になる?」
「まあな。しかし、ここではお前はわたしのものだ。わたしのものに手を出す者は許さない。お前が龍に出会ってお前の世界に帰るまで、お前は俺が守る」
「旦那様と真矢様は同じ部屋でお過ごしになるものとお聞きして、お部屋を整えておりましたのに!残念ですわ」
「ごめんってば。ほら、わたしまだ結婚もしてないし、順番を守りたいのよね」
「まぁ、淑女の見本ですわね。旦那様には早く祝言をあげていただきませんと」
「ははは、子桓もこれから忙しいし、結婚なんて暇ないんじゃないかな」
「だからこそ、早くお世継ぎが必要なのですわ」
「心配はいらん。私もそのことについては考えている。お前達も真矢に余計なことを吹き込むな。こいつはすぐ暴走するからな」
「失礼いたしました」
「司馬懿が来ている。真矢も来い」
「待たせたな」
「いえ、遅くに申し訳ございません」
「わたしに関係ある話なの?」
「ああ、率直にいうと、殿がお前の仕官を望んでおられる」
「仕官?私、女だよ?女官ってこと?」
「いや、軍師として曹魏に仕えろということだ。曹丕様の妃ならばその才をもって仕えよとな」
「軍師?無理だよ、兵法なんかわからないし、大体子桓の奥さんじゃないし」
「まだ抱いていなかったのですか」
「・・・私は真矢を国へ返してやりたいと思っているのだ」
「ほう、女性にお優しくなられたようですな」
「嫌みか」
「私としても、お前が阿呆なことがばれると今までの苦労が水の泡なので避けたいのだが、殿は諦めるつもりはない様子」
「曹操様か・・・子桓のお父さんだもんね」
「私は父より人間ができている!」
「だからなんとなく予想つくってこと」
「暁の女神をそばに置いておきたいのだろう。ときに玉璽より人心を掴む」
「ちょっと、大げさにしないでよ。私なにもしてない」
「民の心とはそういうものだ。残虐な肥え太った肉の塊より、うら若き戦神子に民は希望を見いだす」
「なんのはなし?」
「今、都では董卓という奸臣が帝を拐かし残虐の限りをつくしておる。その討伐軍が近く組織されるだろう」
「なるほど。また神子を演じて、大義名分の一部になれってことね。私はどうせ龍を探さなきゃいけないんだから、暇なんだから協力しろよっていいたいのね」
「そうだ。なかなか頭が働くではないか」
「私も父には貸しを作っておきたいが、お前を危険に晒すことになるやもしれん」
「?だってお父さんの軍師でしょ?」
「英雄色を好むというだろう」
「あ、そういうこと・・・」
「私と曹丕様の配下にはしていただけるが、権謀術数渦巻く場所だ。」
「仕方ないよ。上から言われたら、断れないんでしょう。お世話になってるし、私やるよ。剣の腕も上がってきたかなと思うし。でも、できるだけ私のこと守ってよね」
「私の妻だというんだぞ」
「わかってるよ。曹丕様の奥さんに手を出す馬鹿は限られるっていうんでしょ」
「そうだ。わかってるではないか」
「なによー」
振り返った瞬間、真矢は曹丕に抱きすくめられた。いきなりの出来事に反応できていない彼女の顎を捕らえると、曹丕は唇を重ねた。
「な、にするの」
「口付けだが」
「私、あんたの恋人でもなんでもない」
「妻と名乗れと言ったばっかりだ」
「あ」
「お前のその勝ち気なところは好みだが、少々深慮が足りぬな」
「でも、キスするなんてひどい」
「キス?キスというのか。もしかして初めてか?」
「当たり前じゃない」
「その唇、私以外に許すなよ」
まさかファーストキスを1800年は年上の男としてしまうなんて思ってもみなかった。何歳差なんだろう、とぼんやり考えた。
「郭嘉さま、おはようございます」
「昨夜は曹丕様がお泊まりになられたのですか?お噂どおりのご寵愛ですね」
「噂?」
「ええ、ひとときも離れたくない姫をわざわざ戦場へお連れするために、曹丕様は暁の女神などと姫を称している、と」
「わたしたちそんな関係じゃ・・・」
「しかし、私はあなたが唯人とは思えない。少なくとも可愛いだけの姫君ではないとお見受けします」
「なにがいいたいんです」
「そう怖い顔をなさらないでください。私はただ、あなたともっとお近づきになりたいだけです。可愛らしい戦神子に魅了された哀れな男と思ってください」
「司馬懿が、あなたには気をつけろといっていたのはそういう意味だったんですね」
「あなたの話題で持ち切りですよ、神子殿」
「張コウ殿」
「あなたの目覚ましい活躍!みなあなたの美しさの虜となっております」
「わたし、みなさんの役に立てたんでしょうか」
「それはもう!」
「今朝は郭嘉さまにからかわれてしまいました」
「郭嘉殿が?」
「ええ、子桓がわたしを寵愛してるとか、自分もわたしに興味があるとか」
「本当のことではございませんか!恥ずかしがらないでよろしいのですよ。愛とは美しいもの」
「だって、本当にわたしと子桓はなにもないんです。昨日だってなんでわざわざうちで寝ていったのか本当に意味わからない」
「・・・それは、神子殿をお守りしたいお気持ちでしょう。戦場では女性に飢えた獣たちが隙あらばと狙っておりますから。事実、情けない話ですが、女官や女兵士が自軍の男から乱暴を受けることも多いのです」
「そう、なんだ」
「曹丕様は神子殿を大切にされていらっしゃるのですね」
「子桓、毎日くるんだね」
「寒くてな」
「嘘。張コウ殿にきいたよ。私のこと守ってくれてたんだね。ありがと・・・変態とかいってごめん」
「あいつめ・・・」
「確かに寒いし、布団にいれてあげる。おしゃべりしながら寝ようよ。パジャマパーティーみたいだね」
「パジャマパーティー?」
「そうそう。寝間着で、朝までベッドの中でおしゃべりするの。好きな子の話とか、将来の話とか」
「男もか?」
「パジャマパーティーは男子禁制かな」
「ならよい」
「気になる?」
「まあな。しかし、ここではお前はわたしのものだ。わたしのものに手を出す者は許さない。お前が龍に出会ってお前の世界に帰るまで、お前は俺が守る」
「旦那様と真矢様は同じ部屋でお過ごしになるものとお聞きして、お部屋を整えておりましたのに!残念ですわ」
「ごめんってば。ほら、わたしまだ結婚もしてないし、順番を守りたいのよね」
「まぁ、淑女の見本ですわね。旦那様には早く祝言をあげていただきませんと」
「ははは、子桓もこれから忙しいし、結婚なんて暇ないんじゃないかな」
「だからこそ、早くお世継ぎが必要なのですわ」
「心配はいらん。私もそのことについては考えている。お前達も真矢に余計なことを吹き込むな。こいつはすぐ暴走するからな」
「失礼いたしました」
「司馬懿が来ている。真矢も来い」
「待たせたな」
「いえ、遅くに申し訳ございません」
「わたしに関係ある話なの?」
「ああ、率直にいうと、殿がお前の仕官を望んでおられる」
「仕官?私、女だよ?女官ってこと?」
「いや、軍師として曹魏に仕えろということだ。曹丕様の妃ならばその才をもって仕えよとな」
「軍師?無理だよ、兵法なんかわからないし、大体子桓の奥さんじゃないし」
「まだ抱いていなかったのですか」
「・・・私は真矢を国へ返してやりたいと思っているのだ」
「ほう、女性にお優しくなられたようですな」
「嫌みか」
「私としても、お前が阿呆なことがばれると今までの苦労が水の泡なので避けたいのだが、殿は諦めるつもりはない様子」
「曹操様か・・・子桓のお父さんだもんね」
「私は父より人間ができている!」
「だからなんとなく予想つくってこと」
「暁の女神をそばに置いておきたいのだろう。ときに玉璽より人心を掴む」
「ちょっと、大げさにしないでよ。私なにもしてない」
「民の心とはそういうものだ。残虐な肥え太った肉の塊より、うら若き戦神子に民は希望を見いだす」
「なんのはなし?」
「今、都では董卓という奸臣が帝を拐かし残虐の限りをつくしておる。その討伐軍が近く組織されるだろう」
「なるほど。また神子を演じて、大義名分の一部になれってことね。私はどうせ龍を探さなきゃいけないんだから、暇なんだから協力しろよっていいたいのね」
「そうだ。なかなか頭が働くではないか」
「私も父には貸しを作っておきたいが、お前を危険に晒すことになるやもしれん」
「?だってお父さんの軍師でしょ?」
「英雄色を好むというだろう」
「あ、そういうこと・・・」
「私と曹丕様の配下にはしていただけるが、権謀術数渦巻く場所だ。」
「仕方ないよ。上から言われたら、断れないんでしょう。お世話になってるし、私やるよ。剣の腕も上がってきたかなと思うし。でも、できるだけ私のこと守ってよね」
「私の妻だというんだぞ」
「わかってるよ。曹丕様の奥さんに手を出す馬鹿は限られるっていうんでしょ」
「そうだ。わかってるではないか」
「なによー」
振り返った瞬間、真矢は曹丕に抱きすくめられた。いきなりの出来事に反応できていない彼女の顎を捕らえると、曹丕は唇を重ねた。
「な、にするの」
「口付けだが」
「私、あんたの恋人でもなんでもない」
「妻と名乗れと言ったばっかりだ」
「あ」
「お前のその勝ち気なところは好みだが、少々深慮が足りぬな」
「でも、キスするなんてひどい」
「キス?キスというのか。もしかして初めてか?」
「当たり前じゃない」
「その唇、私以外に許すなよ」
まさかファーストキスを1800年は年上の男としてしまうなんて思ってもみなかった。何歳差なんだろう、とぼんやり考えた。
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