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tueto hum pa

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暁の神子 学校をつくりたい

「明日は神子も連れて登城するように言われた。」
「え、なんで?誰に?」
「父にだ。なにか思いついたのだろう…すまんが一緒に来てもらうぞ」
「なんだろ…何着ていけばいい?」
「…一番地味な服だ。父は女好きだからな」


「久しいな、神子よ。息災そうでなによりだ」
「曹操様もお元気そうでなによりでございます」
「お主を呼んだのは他でもない。神子、我が軍に仕えて欲しいのだ。」
「ええ、なんで私なんかを…」
「それはね、神子殿
今回の戦、我が軍の損失がかなり低かったんだよ。怪我人に対して死者がとても少ないんだ。君が救護所に知恵を授けてくれたおかげとしか思えなくてね。」
「あ…死者、少なかったんですか…良かった…」
「女人が政に関わるのは良くないと言われるが、医官たちに知恵を授けてくれんか。」
「私、医者じゃありません。私に分かることしかわかりません。」
「それでよい。神子の言葉は天帝の言葉。お主から得るものは多大であろう」
「だったら…お願いがあります。」

「戦災孤児を集める?」
「はい。孤児院を作ってほしいんです。戦争で親を亡くして、一人になった子供がたくさんいますよね…そういう子たちを保護して、兵士になるための教育と、畑仕事をしたり、自分で生きていく力をつけさせたいんです。治安維持にも役立ちますし、畑も助かりますし…なにより、将来、優秀な兵を育てることが天下への道だと思うんです!」
「兵を育てるか…」
「学校で、そのうち医療技術や、ほかのことも教えたら、強い軍、強い国になります!」
「…良かろう。なにか褒美を考えていたところだ。お主の願いを叶えよう」
「あ!子供は、女の子も入れます。女の子のほうが血に強いんです。医官には女性のほうが向いています!」
「女か…しかし女を戦場に連れていけん」
「では、医官の半分は男子にします。城に残るのは女子。薬草なんかも教えて、結婚すれば自分の村で医者が出来るようにしたいんです。」
「…分かった。だが、三分の1にせよ。結果をみて考える」
「子桓の手には余りそうなだな。どうだ神子よ、わしの元にこぬか?」
「父よ!神子は私の室です。いくら父にでも差し上げられぬ。無理を言うならばこの出仕、取りやめる」
「冗談だ、そんなに怒るな。お前母親に似てきたな」



「そんなことを考えていたのか」
「塾みたいな、小さいの考えてたんだけど…つい言っちゃった」
「豪胆な女だ」
「私ね、今回、自分でも人のためになにかできるかもって思ったんだ。」
「日本には帰れなかったけど…こっちの人たちのこと見て、身分が低い人でも子供でも、生きやすい世界にしたい。っていうか、曹丕が、結構庶民のこと考えてるの知って、私、あんたの役に立ちたいと思った。私、いつか、日本に帰るけど…そのときさ、私の残したなにかが、あんたを助けられればいいなって…」
「…そうか」
「うん…」
「協力しよう」
「うん…でさ、室ってなに?」
「ぶふっ…!失礼…」
「司馬懿…あとで教えておけ」
「はっ」
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暁の女神 救護所改革

「あの、昨日、怪我した人たちはどうしてるんですか?」
「救護所に集めて手当てをしております。軽傷の者はもう復帰していると思います。」
「救護所…」
「行ってみるか?色々見ておくといい。お前のことだ、何かいい案がうかぶやも知れぬ。」
「行く!行きます」
「神子が見舞いに来たとなれば、士気も上がろう。楽進、神子を連れて行ってくれ。神子が何か思いついたら協力してやってほしい」
「はっ、お任せ下さい!」


「神子様だ…暁の神子様がこんなところに来てくださったぞ」
「なんだか、すっごく目立ってますね」
「高貴な方は救護所などに近付かれませんので、まさか神子殿がいらっしゃるとは思わないのです」
「高貴な方達が怪我したらどうするんですか?」
「そういう方々は自分の陣に医師を連れてきておりますので」
「なるほど」
「こんなに…ひどい怪我…薬とか手術とか、しないんですか?」
「薬は高価なものですので、一般兵まで行き渡りません。手術…とは何でしょう?」
「あ…外科手術とかまだないんだ…」
「なにこの水!カビが生えてる!あなたたちこんなの飲んでるの?治るものも治らないわ…」
「救護兵も人手不足でして…中々水まで手が回りません」
「楽進さん…私、やりたいことできちゃいました」
「了解いたしました。私の部下に水を汲んで来させます」
「あの、その水を、火で沸かして、一度沸騰させてほしいんです。飲み水も洗浄水も両方。汚れた包帯なんかも沸騰したお湯で洗って下さい。消毒…熱が出たり悪いものが入るのを防げます。」
「沸騰ですか…」
「大変なのは分かってるんです!でも、お願いします」
「分かりました」
「あと、麻薬ってありますか?大麻とか、阿片…芥子とか…」
「自生しているものもあります。少ないですが…集めさせましょう」
「人手不足だったら、曹丕様か司馬懿殿にご助力をお願いして下さい。私が言っていると言えば、兵を分けて下さると思います。」



「空気が悪すぎます。もっと風通し良く、キレイな空気を入れます。」
「血が腐るとよくありません。地面や服について乾いてない血は外に捨てて」
「体温が下がらないように、服や藁を重ねて下さい。傷口には触れないように気をつけて」
「神子殿!まだあついですが水が出来ました」
「飲み水は少しずつ、傷口を洗ってない人は傷口を洗ってあげてください。」
「もう、助からない方には…麻薬を塗ったり、飲ませてあげて下さい。楽になれます」
「替えた包帯は必ず沸騰したお湯で洗って乾燥させてください。お水じゃダメです」

「これで助かる者が増えるのですか?」
「少なくとも二次感染は防げるはずです

「二次感染?」
「怪我をしたあと、傷口は治ったのに熱をだしたり、違う病気になったり…なんて方のことです」
「なるほど…神子殿はどこでそんな…」
「神子、ですから、あはは」
「もう日が暮れます。帰りましょう」

「曹丕様、神子殿をお連れしました。」
「楽進殿、神子のお守り御苦労だったな。報告はもう聞いている」
「いえ、神子殿の知識に感服です」
「うむ、思いもつかぬことだらけだ。私の兵には明日以降も神子の言うとおりに救護所を運営させることにした。」
「ほんと…?」
「兵の損失が減るかは分からんが…神子の言葉だ。試してみて損はない。私はお前を信じると言っただろう」
「ありがとう!私、明日も、他の救護所に行きたい。出来ることをしたいの」
「…楽進殿の側から離れるなよ。兵を500ほど貸してやる。思うようにやってみろ」


「曹丕様は、もっと冷たい方だと思っておりましたが…存外兵にも温かいお方だったのですね」
「顔は怖いですけどね、優しいですよ」
「兵を数字でしか見ない将は多いのですねあの方のもとでしたら安心して戦えます。」
「私は…誰も、戦で死なない…戦のない国にしたいんです。出来ることがあるみたいだから、やれるだけやってみたいんです」
「この楽進、神子殿の手足となりましょう!」

暁の神子1

声が聞こえる。私を呼ぶ声。遠いところから頭に直接響く声が。
台風が近づいている日の朝。臨時休校かと思われたが,何の連絡もなく,通常登校という事実に落胆しながら私は家を出た。大雨が降りしきる。役目を果たせていない傘で風にむかって歩いていた。
今日はジャージで授業だな。そんなことを思っていたら,後ろから声が聞こえた。危ない,と聞こえた気がした。ハッと我に返ると,川からあふれた水に飲みこまれた。
「暁の神子,見つけたぞ。」
息ができない,真っ暗な空間にその声が響いた。以前から夢に出てくる男の声だ。パッと目の前に炎が見えた。怪しい中年の男と祭壇が浮かび上がる。神社のようだった。男は宗教色の強い衣装を身にまとい,祈祷している。
(なに?私,川の水に流されたんじゃないの?)
「神子,こちらへ。我が許へ・・・黄天の世を共に」
「イヤ!!放して!」
男に腕をつかまれた。必死に振り払い,逃げる。遠くに光が見えた。あっちに行こう。不思議なことに男は追ってこなかった。吸い込まれるように光が私を包んだ。
(あ,まぶしい・・・あったかい)
「女,何者だ?間者か?新しい妾か?」
「え?なんて言ったの?」
目を開けると,裸の男が現れた。今度はビックリするほどのイケメンだ。あの男じゃなくてよかったと安心した。しかしイケメンとはいえ,裸の男が怖い顔をして外国語を話している。怖い。意味が分からない。後ずさるが,男がそれを許すわけもなく,拘束された。
「ま,どちらでもいいがな。気に入った。妾にしてやろう。」
男は躊躇なく,いきなり私の唇を奪った。キスなんて甘いものではなく,蹂躙するような荒々しい口付け。想像していたキスと全然違う。
「やめて!やめてよ!!」
「なんだ,喋れるではないか。」
「え・・・言葉,わかる・・・なんで」
「曹丕様,ご無事ですか?叫び声が」
「司馬懿か。この娘,お前の手配か?なかなか私好みだが」
「・・・いえ」
「では間者か?娘,名は?」
「橘真矢・・・あなたは?ここはどこ?あの,気持ち悪い男の仲間??」
「変わった名だな,どこの生まれだ」
「どこって日本だけど」
司馬懿と呼ばれた人の服装が,とても日本人の恰好には思えなかった。これはむしろ,古代中国の官服のようだ。中国の歴史ドラマでこういう恰好を見たことがある。
もしかしたらここは日本どころか現代ですらないのかもしれない。
(いやいや,いくら女子高生トリップが人気だからって,現実に起こるわけないじゃない)
「日本,どこだそこは」
「ここはどこなの」
「ここは許昌。魏の都,曹丕様の屋敷の,湯殿だ」
「魏って・・・三国志?黄天の世って言ってた,あの男,黄巾の乱?」
「黄巾だと?」
「私を,ここに呼んだおじさんが言ってた!黄天の世って」
「三国志とはなんだ」
「魏呉蜀で曹操孫権劉備で3つ国を作るんでしょ?ずっと昔の話・・・」
男たちは顔を見合わせた。
「ゆっくり話をきこう。」
曹丕はそういうと浴場から退出していった。
私は司馬懿に連れて行かれ,侍女に引き渡された。
「身なりを整えたら私の部屋に連れてこい。」
*
「お連れいたしました」
「入れ」
司馬懿の部屋に連れていかれると,服をきた曹丕がお茶を飲んでいた。
「座れ。真矢といったか。話を聞こう。内容次第では斬る。」
斬るって殺すってこと?
人を簡単に殺すなんて信じられないと思ったが,もしここが本当に古代中国だとしたら,今生きているのが奇跡的だ。怪しい女が風呂場に隠れていたなんて,その場で殺されるのが当たり前の世界だろう。
「お前,呼ばれたといったな。詳しく話せ」
「分からない・・・。気持ち悪いおじさんが,ずっと夢に出てきて,川の水に飲みこまれたらここにいて。途中で,真っ暗なのに,炎が見えて,その人が祈祷してた。暁の神子を見つけた,黄天の世を作るから自分のとこに来い・・・って。」
「腕をつかまれたんだけど,でも気持ち悪くて,振り払ったの。そしたらあそこにいた・・・」
腕をみると,指の形にあざができていた。
「暁の神子か・・・この娘が?」
「戦の女神を黄巾党が欲していても不思議はありません」
「ふん,黄巾党め,まさか本物だったとはな」
「暁の神子ってなんなの??」
「神話の御代には九天玄女,落ちては昇る暁の星の化身と言われている」
「天帝が地上に使わすとされている神の使いのことだ。だから神子と呼ばれる。天の力を授け,戦乱を終わらせると言い伝えがあるのだ。」
「そんなの・・・あるわけない」
「私も司馬懿も信じてはおらん。しかし,他国に暁の神子を渡すわけにもいかん。お前が嘘をついていないとすれば,少なくともお前を呼び出した黄巾教主の力は本物というわけだ。」
「でも,だからって」
「人心は救世主を求めるものだ。我々が信じずとも,愚者たちが崇め信じればそれは真実となる。」
「先ほどお前が口にした曹操というのは私の父の名だ。孫権というのは江東の虎孫堅の息子。劉備という名は聞いたことがないが,ただの小娘が江東の虎の息子の名を知っているだろうか?私にはそうは思えぬ。」
「私,多分,ずっと未来から来た・・・2000年くらい先。ほんとに三国志の時代だったらの話だけど」
「お前,私に仕える気があるか?私のそばで神子として働くなら,身の安全は保障しよう。」
「嫌っていったら,斬られるんでしょ」
「ここで斬ってやるのが慈悲だと分からんのか?お前一人で生きていくことはできまい?野たれ死ぬならまだ幸い。」
「待て司馬懿。脅して従わせても意味がない。」
司馬懿の言いたいことは分かった。三国志の時代,山賊なんていっぱいいるし,街中でも一般人同士ですぐ殺し合いになる。女は売られるか殺されるか,奴隷にされてやっぱり殺されるか。この時代の知識もない自分が一人で生きていけるとは思えなかった。
「ううん,分かった。私が暁の神子なのかはわからないけど,私はここじゃ一人で生きていけない。わたしまだ死にたくない。」
「では,お前はこれより私の神子だ。」
*
私は曹丕の屋敷で暮らすことになった。
侍女のみなさんは「旦那様がやっと女性を連れてきた」と喜んでお世話をしてくれているが,どうも嫁扱いされているようで居心地がわるい。違うと説明しても聞く耳を持ってくれないので,もうあきらめている。
「真矢,入るぞ」
「・・・ええと」
「なんだ」
「女性の部屋に,夜訪ねるって,マナー違反では・・・」
「私の家だ。文句言うな。不満ならお望み通り抱いてやるが」
「いえ,不満ありません。なんの御用でしょうか」
「普通に話せばいい。緊張されると私も話し辛い。お前の話が聞きたい」
「・・・いいの?偉い人なんでしょ?」
「お前には全ての無礼を許す。お前は我々の理の外にいるようだ。まぁ,外では気をつけろ」
「ありがと・・・実は,結構,不安だったの。いきなり,知らないとこで・・・」
「泣くな。どうすれば泣き止むのだ。子供のようだなお前は」
涙の止まらない真矢に,曹丕はどうすればいいか分からなくなった。自分の前で,女は常に笑みを浮かべ,取り入ろうとする。それが曹丕にとって「普通の女」だったのだ。曹丕は真矢を抱き寄せると,昔母がしてくれたように彼女を膝の上に乗せた。背中を撫でてやる。すっぽり彼の腕の中に納まった真矢は,小さな子供のようで,とても小さく感じられた。気の強い娘かと思いきや,不安でたまらなかったのだろう。
「う・・・お母さんに会いたい…日本に帰りたい・・・」
「同じ術者なら戻せるやもしれん。」
「・・・ほんと・・・?」
「確約はできん。術のことは分からんからな。だが,私のそばにいれば,いずれお前を呼んだ術者にも会えよう。お前は私の神子だからな,戦に連れて行ってやる。」
「戦・・・って,人が死ぬんだよね」
「お前の国にはなかったのか?」
「私の国は,もう何十年も戦争はなかった。外国ではやってたけど,全然実感なくて,人が死ぬなんてまだ一回もみたことない」
「平和な国で育ったのだな」
「ここは,平和にならないの?」
「いずれ,中華が統一されれば戦は終わる」
「なんで戦争なんてするんだろう・・・」
*
「失礼します。」
「司馬懿か。」
「真矢のことですが・・・どうされるおつもりで?」
「しばらくお前がついて教えろ。」
「それは構いませんが」
「まだ神子の件は内密にしておく。父にも気取られるなよ。」
「・・・昨夜,母に会いたいと泣いていた」
「それはそれは」
「お前が心配するのも分かるが,あれに間者は勤まるまい。平和ボケしすぎている。戦のない国から来たそうだ。身近な者も一人も死んだことがないらしい」
「まさか」
「間者でも,神子であっても,いつか国に返してやりたいと思っている。」
「曹丕様とは思えないお優しいお言葉ですな」
「そういう気分にさせる娘なのだ」
これは惚れたなと司馬懿は思った。冷酷と名高い曹丕の行いは一番側で見てきていた。風呂場で切り捨てても不思議はなかったのに,ここまで心をかけているところをみると,どうやら彼も人の子だったのだろう。真矢が間者だった場合自分が手を下そう。
*
曹丕は城での勤めが終わると司馬懿とともにやってきて,話をする。しばらく司馬懿を家庭教師としてつけてくれることになった。
正直,自分が暁の神子なんて大層なものとは思えなかったし,三国時代についての知識も人並み。軍略や歴史の流れなんか全く知らない。お世話になっておいて申し訳ないが,戦争において曹丕たちの役に立つなんて不可能だと思っている。
司馬懿が教えてくれる国のことなんかも,知らないことばかりだった。未来人なんて言ったって,何の役にも立たないんだなぁ。
「馬鹿めが,先日教えたばかりだぞ!この頭にはなにが詰まっているんだ」
「ごめんって!でも難しすぎる!司馬懿もさ,タイムスリップしてみたら分かるよ!全然常識なんか違うんだから!!!そんな怒んないでよ!」
「言い訳するから馬鹿なのだ!」
「いいじゃん!官職名なんかこれから覚えれば!!宮仕えするわけじゃないんだし。もっとお金とか,庶民の暮らしとか,そういうとこから教えてよ!」
「・・・そうだな。お前に普通の教育を施すのは無理があった。では市井を先に見せよう。」
「え!いいの?やった!」
「お城の中に町があるんだ」
「市場は危険だから,私から離れるなよ。」
「危険?」
「物取りや人さらいも多い。いきなり刺されて殺される」
「治安悪いんだね」
「こんなものだ。」
「だめだよ。もっとみんなが安心して暮らせるようにしないと。警察は?」
「いるにはいるがな,ほとんど兵士として戦にいっている。戦災孤児や傷病者も多い。そういう者が食いあぐねて犯罪を犯す。戦が長引けば長引くほど犯罪が増えるのだ」
「そっか・・・戦を終わらせるしかないんだね」
「曹丕。お庭に,畑作ってもいい?」
「畑?我が屋敷に畑だと・・・」
「ダメならいい・・・けど,うちの国では稲作は神官の勤めで・・・っていうか気晴らしに肉体労働したいっていうか・・・」
「・・・分かった。厩の横の土地をやろう。」
「わー!やったあ!ありがとう!!」
「お前,畑を作っているそうだな。」
「うん。見る?いい感じになったの。肥料もちゃんと作って,野菜育ててるよ」
「ほう,お前,農作の知識があるのか?」
「いや,なんも知らないよ。」
「日当たりがいいのか・・・?やけに実りがいい気がするが」
「ほら,いい土地にはケイ素リンカリウムがいるでしょ。実は曹丕に内緒で肥料作ってて・・・あ,秘密よ。あの人そういうの嫌がりそうだから。」
「ふむ・・・未来人・・・か。真矢,曹丕様に叱られず堆肥をしたくはないか?」
「あれ?」
「なるほど,落ち葉と牛馬の糞ですか」
「あと,二毛作かな?3毛作もいけるかな。麦と大豆と米?」
「許昌は北方ですので,米より麦がよいでしょう。」
「どうだ?神子の話は役に立ちそうか?」
「ええ!我が国の食料事情が大幅に改善しそうです!すぐに肥料作りに取り組みます。神子殿はどこでこのような知識を・・・」
「神から遣わされたのだ。天帝のご加護であろう。」
「あんなんで良かったの?大丈夫かな・・・」
「まぁ,期待はしていない。我が国は食糧不足が深刻でな。藁にもすがる思いなのだ。お前の馬鹿は師である私がよく知っている。ダメでもともとだ。」
「うーん,うれしいような,悲しいような」
「安心しろ。麦が育つころ,お前はもうこの国にいないかもしれん。」
「え」
「黄巾党討伐の命が下ったのだ。約束だ,お前も連れて行く。」

暁の神子 シナリオ

史実は丸無視,コーエー方式(無双3時)
三国志っぽい何か で心を静めて書こう
真矢18で召喚→ホントは30年強かかるが・・・
15年程度の時の流れで終わり。
初登場時 みんな年はボンヤリとったりとらなかったり・・・
真矢18
曹丕27
司馬懿29
趙雲25
陸遜21(同い年)
張角から呼び出される
謎の介入により違う場所へ飛ばされる
曹丕の湯殿でエンカウント
キスされて言葉が分かるようになる
同じ術者なら帰国できるかもと言われる
曹丕の後宮ではなく,別邸で暮らすことになる
ヒマなので畑を作ったりしてすごす
なんか黄巾の乱起こるっぽいよ
日本に帰るために神子として同伴することに・・・19歳
張角と対面,「自分に神は返せない」と言われへこむ
曹丕のそばで龍を探すことに
畑の実りがいいことを司馬懿が気づく
典農官と勉強会を行わせる
肥料と堆肥の投入、石灰,二毛作から3毛作 
麦,大豆
負傷兵の手当をしていたことで噂が広がり,暁神子として名が売れ始める
曹丕のススメで医術塾を開設。研究機関兼病院
日本刀を作ってもらうために製鉄知識も投下
戦災孤児を集めて兵学校をつくり,農業と勉強をさせる
ついでに医学校も併設。女子を中心に学ばせる
曹操は自分の妻たちの今後を気にしていたため,職業訓練に乗り気
各地に孤児院をつくり,孤児たちに教育を施す
麦から消毒アルコールをつくる
ペニシリン作る
九天玄女と思いきや神農と言われる
汜水関の戦い
従軍する。医療衛生を担当
趙雲,マヤを見かけ惚れる
華雄5万の兵VS関羽
董卓洛陽を焼き長安へ遷都
虎牢関の戦い
張遼の奇襲を読み,裏手へまわり阻止
逃げ出した呂布を発見し追いかけるが,返り討ちに
崖から落ち,意識不明のところを趙雲に救出される
諸葛亮から時を待たねば術がつかないといわれる
蜀で暮らすことに
魏には帰れないし,ここで時を待つ。
徐州で劉備が州朴になる
曹丕に再びあえることを信じて,蜀でも同じことをして過ごす
敵国に技術を伝えるのはマズイと思い,人命救助と教育のみにとどめる
剣のけいこをしてもらう
ちょっと強くなる
趙雲とは一緒に畑をするなど,老夫婦のような佇まいと言われていく。でも趙雲の片思い。奥手なので手は出せずじまい
徐州の戦い
曹操が劉備に勝つ
曹丕のもとへ帰る
ここでラブラブになる
寿春の戦い
孫策と曹操で袁術を倒す
甄姫が後宮へ。嫉妬する。
曹丕が後宮へ通うことはなかった。
下ヒの戦い
劉備が曹操に救援要請
一緒に呂布を討つ
夏侯惇の目イベント
趙雲と再会し,うるうる
宴で曹丕が趙雲に礼を言う
趙雲「私はあなたの槍です。困ったときは頼ってください。必ず,あなたの望みを叶えます。」
官渡の戦い
袁家を討つ
新野の戦い
魏軍10万 蜀軍1万
神子曹丕司馬懿従軍せず。内政していた
諸葛亮の罠で負ける城を火計→東だけ開けている→袋叩き
日本刀が完成。
赤壁
そもそも南の地のため,魏軍に病気が蔓延
東南の風が起き,海に吸い込まれる,火計も発動
諸葛亮「敵軍の神子はこの世界から消えてもらう」
真矢が強く願う「この世界に残る!」龍が現れ救う
大混乱
陸遜が終戦後の海を眺めているところ,妙な波に運ばれてきた女を発見→「こやつ神子だ!見たことある!」保護
記憶を失ったマヤ
陸遜が恋人だったと思い込まされる
でも,なんか,違う??
南郡の戦い
魏VS呉 呉が勝つ
ここで曹丕とエンカウント
なんで私の名前をしってるの?
なんで会いたいの?
不思議に思い始める
勝利のついでに陸遜と結婚
違和感を感じながらも愛情も感じ,過ごす
神子を戦場に出すことで記憶がもどることを恐れた陸遜は従軍を禁止。呉でふわふわと暮らす。女性陣も多いのでそれなりに楽しい
孫尚香と劉備結婚
趙雲と再会
曹丕のことを思い出す
でも今は陸遜の妻になっている
きっと受け入れてもらえない
陸遜にだまされていたことを知るが,優しさも本物だった
憎めないが,曹丕に会いたい
真矢「曹丕は,許してくれるでしょうか」
趙雲「あの方ならば,どんな神子殿であっても受け入れ愛されることでしょう。」
真矢「なんで断言できるの?」
趙雲「私がそうだからです」
曹操魏公になる
成都の戦い
蜀VS呉 蜀勝つ→益州ゲット
どさくさに紛れて呉を逃げ出す
趙雲を頼り,魏に返してもらう
趙雲「私が神子殿を連れ去ることは考えなかったのですか?」
真矢「あなたはそういう卑怯な真似をする人じゃない。正々堂々曹丕に戦いを挑むタイプでしょ」
趙雲「困りましたね。勇気をだしてあなたを攫いたいとも思ったのですが,この名にかけて無事曹丕殿の元へお連れいたします。あの時の誓いを守りましょう。」
神子を得てから勝ちまくる魏
建業制圧戦
呉を討つ!
こちらには暁神子がついている!勝てる!
真矢を嫁にしていた陸遜を許せん曹丕
北回りに進み,恭順派を降伏させる
呉は魏に恭順
陸遜がマヤを救ったのも事実
許すことに。
真矢は世界平和を願っている
南郡追撃戦
白帝城の戦い→蜀を配下に
寝かせておいたワインとウイスキーを解禁
各国の人を公平に採用
戦災復興と国の基盤つくりに協力しあい,曹操を中心に国を作る
軍事権を中央集権
数年おきの異動で反乱を防止
寺子屋を設置
ここらへんで子どもを生んでいる
忙しいが充実した平和な日々を過ごす
曹操死去→曹丕皇帝に
暁皇后として即位
国が落ち着いたら民主政治に切り替えていく方針
その最中,皇妃真矢死亡
平和の象徴がいなくなったことで情勢が悪化
各国の反乱が相次ぎ,曹丕死去。息子が継ぐが,司馬家台頭。結局晋が起こり歴史の流れは変えられなかったオチ
姜維が嫉妬?神子への崇拝で壊れる→北伐
陸遜もマヤいないなら忠誠忘れたわ~
民主政治を進めるには人の成熟度が足らなかった
たった一人の象徴(神の使い)が人心を治めていたこと
結局それは専制政治とかわらないこと
学校はそのうち貴族に専有されていき,知識階級の名門に。
知識の大半は反乱の際燃えた
教養による平和の実現,弱者の生きる道を探し続けた神子はどんな為政者より君主たる人物だった。
それの後押しをした曹丕は,物語では冷酷に語られるが,実際は心ある君主だったのではないか。
司馬師と結婚した曹丕とマヤの娘の孫娘:司馬星姫の語る言葉でエンド

戦国神子ベース2

「織田信長ってあれだよね、あの信長だよね…で、明智光秀が本能寺で、秀吉で…詳しくは覚えてないけど結構な泥沼よね」
「私がどうかなさいましたか?」
「え、光秀様…ってお呼びすればいいんでしょうか」
「神子殿にそのように呼ばれてはかないません。どうか光秀と、気安くお呼びください。ただ、信長様のことは上様とお呼び頂けますか。」
「じゃあ光秀さん、わかりました。」
「お着物にもお慣れになられましたね。所領には女性がおりますので、いろいろとお聞きください」
「安土に戻るんですか?」
「なぜ安土と…」
「え、なんとなく、そうなのかなーって」
「神子の神通力たる所以でしょうか…不思議なものです。私は龍神の加護というものは信じておりませんでしたが、このように神子殿を眼前にいたしますと、今までの不敬を謝罪したい」
「いや~私もよくわかってなくて、困っちゃいますね」
「神子殿は馬には乗れますか?今回、駕籠をつかうには時間が足りませんので、早馬にての帰還となります」
「のれません…乗ったことないです」
「では私と一緒にお乗りください。出来るだけご負担をかけないようにはいたしますが、女人のお体には辛いものかもしれません…」
「わかりました。よろしくおねがいします」
「あなたは…私共を憎くは思わないのですか?あなたにもご自分の生活や家族があったのではありませんか?」
「憎くはないっていうか、まだ実感がなくてよくわからないです。家族は…愛とかあんまりなかったし、友達は、会いたいなって思うけど…いつか帰れるかなーとか…」
「私共のわがままであなたの生活を奪ってしまいました。申し訳なく思っております。神子とは、天界から天女が降りてくるようなものだと思っておりました。あなたは天女というより我々と同じ人に見えます」
「戦いが終わったら帰るってのがセオリーですし、私で役に立つならがんばります!」
「セオリー?」
「定石…?」

「そなたには我が城の離れを授ける。うぬが屋敷と思うて自由にせよ。用があれば光秀か秀吉に申しつけよ。側女も手配せよ」
「側女はおねねがやりたいそうですわ」
「任す」
「上様って凄いオーラの人ですよね。王者って感じ」
「上様は凄いお人じゃ。神子殿もお目が高いのう!」
「そうそう、嫁のねねじゃ。とりあえず着物と調具を用意させた。今日はゆっくり風呂にでも浸かって休んでくれ」
「はじめましておねねです!男所帯で不自由したでしょ?すぐキレイにしたげるからね」
「真矢です。よろしくお願いします」
「真矢ちゃんか。神子様っていうんで怖い人だったらどうしようかと思ったんだけど、良い子そうで安心したよ」
「上様もあれで、真矢ちゃんのこと心配してるんだよ。不安だろうからしっかり支えてくれって頼まれたの」
「意外…もっと怖い人かと思ってた」
「大殿様だからね、なよなよしてちゃ、やってけないんだろうね」

「あ、蘭丸くん、おはよう」
「神子殿!見違えました。その…お着物がよくお似合いです」
「ありがとう!おねねさんが選んでくれたの。稽古してるの?帰ったばっかりなのに」
「武士の勤めです。いざという時信長様をお守り出来るよう、鍛えております。」
「私もねー剣道やってたんだよ。一緒に稽古したいな」
「え…女性が剣でございますか」
「私の国じゃそんなに珍しくないよ。でも、ここのみんなと違って、人を斬ったりはないけどね」
「活人剣というものにございますね」
「ほお、なかなかに筋がよい」
「上様!このようなところに…」
「神子の様子を見にきたのだ。まさか剣の腕を見られるとはな。か弱きだけの女ではないようだ」
「人は斬ったことがあるか?」
「ないです」
「斬れる剣を学べ。おぬしは望まぬとも狙われる身だ。死にたくなければ身を守る術を多く身につけよ」
「斬れる剣かあ…蘭丸くんは斬ったことがある?」
「もちろん。戦国の習いでございます」
「私は…出来れば斬りたくないなぁ…その前にやられちゃうかな」
「神子殿は私が命にかえてもお守りいたします!」
「命にかえられちゃうのもねえ」
「神子殿のお国は、どのような国なのですか?戦はございましたか?」
「戦は、外国…南蛮とかであってたけど、私の国は平和だったよ。人が死ぬとか殺されたら大騒ぎ。そりゃ、殺人事件とかはあるけど、ここみたいにみんなで大合戦ってのはなかったわ」
「この日の本が、神子殿のお国のようになるよう、ご加護お願いいたします」
この国の未来なんだけどな、と真矢は心の中で呟いた。


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